みかん狩り 14

昼になった。


僕は弁当を一人ずつ配り、ハコバンで一緒に食事をする。


ハコバンは職種ごとに建てられていて、とび職、土工、電気工、大工、配管工などに分かれている。


僕は土工のハコバンに入った。


そこには青森から出稼ぎに来ている人達もいた。


その中に白浜京子という美しい女の人がいた。


僕は彼女と日曜日のデイトを約束した。


仕事が終わると、アンコ達はマイクロバスに乗り込む。


僕はポケットから千円札の束を取り出すと、その日の日当をアンコ達に渡した。


アンコ達は頭を下げながら金を受け取った。

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