七面鳥のブラックスワンからニート問題の突破口を考える
ミーちゃん「ハイハイ、どもどもどーも!第二回ですよ。第二回。よく続きました。感動した。アシスタントのミーちゃんでーす☆よろしくね!ネコトクさんもよろしくして下さい」
ネコトク「はい、冴えない中年オタクのネコトクです、よろしくお願いします」
ミーちゃん「前回は何の話でしたっけ?ミーちゃん、忘れちゃいました。みょーに眠かった記憶はあります」
ネコトク「(……コ、コイツ)『これからの時代のサバイバルの話をしていきましょう』みたいな感じですかね」
ミーちゃん「あー、そうでした。そんな気がする。多分そう。では、次は何の話をしていくんですか?」
ネコトク「それがですね、少し迷っていまして。人生の基本戦略の話をするか、一神教の話をするか」
ミーちゃん「人生の基本戦略の話にしましょう!そもそもそーいう話じゃなかったですか!神様の話は置いておきましょう」
ネコトク「……そうですね、具体的な話の方が分かり易いですしね、順に話していきましょうか。どっちにせよ、神様の話もせざるを得ないと思いますけど」
ミーちゃん「うげ。神様の話しますか。ミーちゃんあんまり聞きたくないなあ。……もしかしてネコトクさん、何かの宗教に入ったんですか?」
ネコトク「特に入っていませんよ。ただ、『世界の解釈の仕方』みたいな部分で、その辺を理解しておいた方が良いと思いまして。あくまで『信仰』というより『理解』の話ですよ」
ミーちゃん「ふーん。『あちら側の話ではない』という意味では少し安心しました。まあいいです。じゃあ、人生の基本戦略の話、お願いします」
ネコトク「まず、(金融用語の)ブラックスワンの話ですかね」
ミーちゃん「?何ですかそれは?」
ネコトク「日本語でブラックは?」
ミーちゃん「黒」
ネコトク「スワンは?」
ミーちゃん「白鳥ですよね、ワンダースワン!ワンダースワンミニはまだかい、ばーさんや!」
ネコトク「(スルーして)そうです。つまり、『黒い白鳥』ということで、『黒鳥』のことですね。大航海時代が始まる前のヨーロッパでは、『黒い白鳥なんているかい!夢でも見てんじゃないか?』みたいに揶揄で使われていたりしたんですけど、いざ大航海時代が始まって、南半球を探検したら、あらびっくり、実際、『黒い白鳥』がいた訳ですね、つまり、『黒鳥』がいた訳です」
ミーちゃん「『嘘から出た真』みたいな?」
ネコトク「まあ、言いたいことはちょっと違っていて、『人間の認識範囲の外は常にある』みたいな話ですよ。人間は全知全能の神ではありませんからね、知っていることしか知らないわけです」
ミーちゃん「……そりゃあ、当たり前と言えば当たり前の話ではないですか、アララララギさん?」
ネコトク「(しかしこれもまたスルー)そう。当たり前の話なのですが、要するに、『絶対無いということは絶対無い』という話です」
ミーちゃん「……それがこの不確実な時代と何か関連が?」
ネコトク「(……いきなり鋭いところを突いてきたな)まあ、『じゃあ、何を信じれば良いのか』みたいな話になりますが、例えば、七面鳥の話をしましょうか。七面鳥はプレゼンをします。『いかに自分が大切にされてきたのか』を力説するわけです」
ミーちゃん「はい」
ネコトク「でも、感謝祭には七面鳥は料理になる訳です、過去、いかに自分が大切にされてきたのかプレゼンで力説したところでですよ」
ミーちゃん「……うーん、でもそれは当たり前のような」
ネコトク「まあ、でも、七面鳥だけではなく、日本人の身近でもそういう例はたくさんあると思うんですけどね、『安心プラン』とかね」
ミーちゃん「……ちょっと分かりにくいですね」
ネコトク「では、ニート問題の話をしましょう。ずっとニートを続けていたら、ほぼ間違いなく破局する訳ですよ。実家がお金持ちだとしても、『同じ家に長時間一緒にいるのが苦痛』とかある訳ですしね、そもそも親御さんの方が先にお亡くなりになるのが普通だと思いますし、その後どうするんでしょうかと思うわけですが」
ミーちゃん「……凄惨な事故もありましたね」
ネコトク「結局、ニート問題も先ほどの七面鳥の話と被ってくるわけです。『いつかは破局(ブラックスワン)が訪れる』訳です。で、『ではどうすれば良いのか?』という話にもなりますが」
ミーちゃん「どうすれば良いんでしょうね、ニート問題」
ネコトク「一つ思うのは、『親御さんは事前にあと何年ニート状態を許せるのか』ということを説明するべきだと思うんですよね。『察しろ』というのは『甘え』だと思うですが、私は。ネットの書き込みを見ていると、急に家から家族がいなくなって、右往左往しているニートなどもいるようですよ。『事前通告くらいしたら?』と私は思うわけです。『3年以上はもう家計的に持たないので、それ以上はもうお前をニートとして養えないので、後はお前が考えろ』でも、『定年退職したら、夫婦ふたりで過ごしたいので、お前のニートとしてのタイムリミットは後2年だ、その後は俺らはお前の面倒を見ないよ』でも良いですけど」
ミーちゃん「『お互い甘えたままズルズルと行ってしまう』というのが実情なんですかね?」
ネコトク「さあ?私は専門家ではないので、詳しいことは言えないですけど、個人的に思うのは、『日本人は説明が下手だ』ということですね。実は話し合いも苦手なんじゃないですか?議論も上手い人が少ないと思いますし。『話し合い、話し合い』と言いつつ、一方的に主張するだけ、とか。もっとも、説明したところで、『言い訳するな』とか『生意気言うな』とか『口答えするな』とか、私も散々言われてきましたが。『理屈っぽいからお前嫌い』とか。で、こちらに『察し』を要求するわけでしょ?」
ミーちゃん「あはははは。ネコトクさん、そういうことをいっぱい言われてきたタイプっぽいですね」
ネコトク「もっとも、基本的にIT業界などは例外的に、『それなりにキチンと説明出来ないとダメ』な文化だと思いますけどね。もっとも、『説明したところで、回答は原則論の繰り返し』とかも常道ですが。『下っ端が何を言ったところで結論は決まっている』訳です。いや、『実情を分かっている人』が判断しているなら良いですよ、でも、そうではないですよね、それは連日のニュースを見ても明らかではないですか?」
ミーちゃん「うーん。なんだかネコトクさんの愚痴を聞いているみたい!」
ネコトク「ああ、すみませんでした。要するに、『浪費』と言いますか、ずっと思考を停止して同じ方法論でやっていてもいつかは破局が訪れます、世界は常に進歩しているわけですからね。ビジネスモデルにも賞味期限がありますしね。CD屋さんもほとんど無くなってしまいました。怠惰の行き着く先は破局ですよ。ただ、破局が訪れるのが分かっているのに手を打たないのは私にはちょっと理解出来ない、という感じです」
ミーちゃん「分かっちゃいるけど止められないという感じなんですかね。んー、あれだ、結局生産性の問題だとすると、シンギュラリティが全てを解決するんじゃないですか?」
ネコトク「(やはり、変なところで妙に鋭いな、コイツ)んー、そもそもシンギュラリティが起こらない、という説もありますし、『一体いつシンギュラリティが起こるんだ?』という話にもなります。200年後に起こったって我々には関係無いじゃないですか。あなたは『シンギュラリティばんざーい!』と明日全財産使って、生活保護になれますか?という話です。まあ、別に暗い話にするつもりはなかったのですが、結果的にそうなってしまいましたね。『では、明るい話にするにはどうすれば良いのか?』というと、上記の話の逆をやれば良いだけの話なんですが、それはまた次回ですかね」
ミーちゃん「次回は是非明るい話をして下さいね、ネコトクさん。ではでは、また次回があったら、皆さん、お会いしましょう!アデュー☆」
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