では、日本人はこれからどう人生設計を立てていけば良いのか?

ネコトク

戦後の日本人の宗教とは何だったのか?

ミーちゃん「ハイハイ、どもどーも!始まりました。アシスタントのミーちゃんでーす☆よろしくね!そして、こちらが冴えない中年オタクのネコトクさん」


ネコトク「はい、冴えない中年オタクのネコトクです」


ミーちゃん「では、ネコトクさん、早速、今回の企画の趣旨から説明して下さい」


ネコトク「そうですね、話の趣旨としては、『もう世の中がどうなっているのかサッパリ分からない』という人が増えているんじゃないかな、という点がありまして」


ミーちゃん「確かに、世界が混沌としていますね。技術の進歩も早いし、未来が全く予測出来ない感じですよね、ネコトクさんは未来予測出来るの?」


ネコトク「(……いきなりフランクになったな)いやいや、私は単なる冴えない中年オタクですからね、無理ですよ。ただ、多少の議論の叩き台は用意出来るかな、と思いまして。後は皆さん、各々が考えて頂くとしてですよ?頭っから信じられても困る、だから、こういうしゃべくり漫才形式にしたというのはあります。ともかく、世の中には少なからずそういうニーズがあるんじゃないかな?と思った訳です」


ミーちゃん「……というか、自分の未来も不安だからこういうことをやることにしたとか?」


ネコトク「正直なところ、そういう部分もあります。さらに言えば、『自分よりも良い意見があったら、そっちに乗り換えよう』という腹づもりです」


ミーちゃん「……ふーん、正直じゃん」


ネコトク「(……アシスタント選びに失敗したかな?)ま、まあ、結局の所、『では、日本人はこれからどう人生設計を立てていけば良いのか?』みたいな話になると思うんですよ」


ミーちゃん「『混沌の時代の人生設計について考える』みたいな感じですか?」


ネコトク「まあ、そんなところです。更新は不定期になると思います。『ネタが溜まったら書くか』くらいで。で、初回の今回については、時事の話を少し混ぜつつ、いきなり結論めいた事を一部書いてしまおうと」


ミーちゃん「そうですね、一部なりとも結論をパッパと書いてしまった方が話が早いですよ。気が楽になりますよ。肩の荷が下りますよ」


ネコトク「……別に、これから私が贖罪を行うわけではないですけどね。まあ、ともかく、本題に入ります。まず、京都アニメーションさんの件については、非常に心痛を感じております。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。事件の背景はともかく、先頭を走るということは様々なリスクを背負うことだと改めて感じました。生き残られた方々、並びに他の業界人の方々もくれぐれもご自愛下さい」


ミーちゃん「言葉も出ないくらいショッキングな事件でした」


ネコトク「この件については、オタクの片割れとしては、一言言及しないと、ちょっと問題があると思いましたので。では次の話ですと、選挙ですかね」


ミーちゃん「政治ネタをぶち込んできますか」


ネコトク「まあ、なるべく党派性の無い部分で、クリティカルな部分の話をしたいですね。というか、これが結論の一部に繋がるんですけどね」


ミーちゃん「……今回の選挙はどう見れば良いんですか?印象としては、もちろん、表面上は騒がしいですが、どこか醒めきっているような印象を受けるんですが」


ネコトク「そこが、『今の日本の閉塞感』とも繋がるんでしょうね。それでも何とかしようとする人もいますし、勢いで何とかしようとする人も相変わらずいますが。多分、感覚的には『見えないところから頭を押さえられている感じでモヤモヤする』みたいな感じですかね?」


ミーちゃん「……そうなんですよね。『どうしたら良いのか分からない』感じ?」


ネコトク「私は実はそう難しい話ではないと思うんですよ」


ミーちゃん「は?では簡単に解決出来るんですか?」


ネコトク「ではなくて、『今どういう状態なのか』について理解するのは、それほど難しい話ではないのではないか、という話です。『解決出来るかどうかはまた別問題』です」


ミーちゃん「……なんだか、レトリック的に誤魔化されている気もしますが」


ネコトク「簡単に言えば、こういうことですよ。私はゲームが好きなので、ゲームを比喩として使いますが、『メタレベルでハメ技をかけられているのではないか?』と思うわけです」


ミーちゃん「『争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!』みたいな話ですか?」


ネコトク「そうそう。ただし、『レベル』ではなく、『メタレベル』の話です。『メタレベルで負けているんじゃないか?』というのが私の考えです。どこか思考停止しているから、ハメ技をかけられても気がつかないわけですね」


ミーちゃん「分かりにくいです。もう少し分かりやすく言って下さい」


ネコトク「そうですね、例えば、日本人のベースは多神教でしょうし、『人それぞれに正しさがある』みたいな考えになりがちです。一神教の『絶対的な正しさ』というのをどこか下に見ていたりしませんか」


ミーちゃん「うわ。今度は宗教の話ですか。面倒くさいですね」


ネコトク「そう。『面倒くさいから考えてこなかった』。そのツケを今支払っているわけです。で、そもそもの選挙の話に戻しますと、今回の選挙は消費税の他に『憲法改正』という論点が一つありますよね」


ミーちゃん「そちらも難しいし、考えたくないですよ」


ネコトク「そう。そちらにしても『難しいし、考えたくない』ので、『学者に丸投げした』から、現状があります。構造的にはどの業界も同じようなボトルネックによって行き詰まっているように見えますよ。では、『戦後の日本人の宗教』ってなんだと思いますか?まあ、戦前は天皇を神に据えていたかも知れませんが」


ミーちゃん「それが『憲法改正』とどういう関係があるんですか?よく言われるのは、無宗教とか、多神教とか?『クリスマスを祝い、大晦日に除夜の鐘を聞き、正月に神社にお参りをする』みたいな」


ネコトク「それがね、私は違うと思うんですよ。戦後の日本人にとって、日本国憲法こそが『聖書』だったのではないかと思います」


ミーちゃん「……それは言いすぎではないですか?いくら、『九条教』とか揶揄している人がいるとは言え」


ネコトク「いや、でも、私はそうとしか考えられないのですよ。戦後の日本人にとって、日本国憲法が正義だったのであり、原典であるからこそ、改憲論者に対して、『軍国主義者だ』という批判が出てくると思うんですよ。『憲法学者』という不思議な人達にしても、別に新しい憲法を考えるわけでも無く、憲法のバージョンアップを考えるわけでも無く、議論が『日本国憲法の解釈論』に終始するわけです。『聖書の解釈論争を行っている神学者と何が違うんですか?』という話ですよ。さらに言えば、いわゆる『良心的日本人』にしても、『憲法にそう書かれているから日本人はそれを目指すべきだ』という話なのではないかと思うですが」


ミーちゃん「『良心的日本人』については、少し態度保留ですね。『日本人の正義は日本国憲法によって保障されてきた』という点については一理あるかも知れない」


ネコトク「まあ、細かい意見の差異はこの際置いておくとして、『戦後の日本人にとっての神ってアメリカ人なのか?』という話にもなります」


ミーちゃん「そういう意識はないですよ」


ネコトク「だから、『メタレベルでハメ技をかけられているのではないか?』という話になります。そして、『日本国憲法が揺らいでいるからこそ、日本人にとって正しいとは何なのか分からなくなってきていないか?』という話にもなります」


ミーちゃん「では、護憲派になれば良いんですか?」


ネコトク「そうではないのです。そもそもの神様たる(?)アメリカ人のトップのトランプさんからして、『米軍を日本から撤退させる』と言い出したり、『日本も軍事的な協力をせよ』と仰せられていますよ。もちろん、『だから、改憲派になれ』という話でも無いですよ。『現状に応じて、生き残っていく術を見つけていく必要性がある』という話です。もちろん、『日本なりの正義』を持ちつつですよ、『正しさの根拠』が無ければ、自己肯定感だって持てないじゃないですか」


ミーちゃん「……じゃあ、サバイバルの話ということですか?」


ネコトク「まあ、私もいくつか思案しているところがありますが、日本の没落と個人の没落はまた別ですし、一人一人『自分が歩んでいる道のある程度の正しさの確信』みたいな物を持てればなお良いと思います。具体的には、例えば、斉藤一人さんの言う『一人一人が商人という意識を持って働く』というのも大事な考え方だと思います。『ただ何も考えずに仕事に猛烈に打ち込めば良い』という時代の終わりは明白ですし」

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