死ぬことに対する理由と死者
宵闇(ヨイヤミ)
第1話
ある日のことだ。
それは突然頭の中に浮かんだ疑問。
『 人の死ぬ理由はなんだろう 』
『 人は何故死ぬんだろうか 』
そんなことははっきり言ってどうでもいいことかもしれない。まぁ、確かにその通りだ。そんなことを知っても何の得もないのだ。
それに、これは『哲学』というものの部類に含まれるものなのだろう。
もし僕は誰かに『君の頭の中はどうなってるんだろうな?』と、そう聞かれたって僕は答えることは出来はしないだろう。
『自分のことは自分が1番よく分かっている』というような事をたまに聞くが、それはあっているようで間違ってもいる。
自分の体調がいいかどうかは確かに自分が1番よくわかると言えるだろう。しかし、ただ体調が悪いというだけならいいが、病院で検査をしたら自分の体はいつの間にか命が危うい状況になってしまっているかもしれない。
自分が知る自分はもしかしたら半分以下なのかもしれない。
"死ぬ"ことの理由もそれとよく似ているのかも知れない。例えば、自殺する人や病気や寿命がきてしまった人だ。自殺する人は、学校でのイジメや会社でのパワハラなどが代表的な理由だろう。病気や寿命はどうしようもないことだが、大抵の人はそれぞれ理由がある。しかし、災害なので死んだ人はどうだろうか。彼等は望んで死ぬわけでもなく、病気のように医者から余命宣告されたわけでもなく、寿命だからという理由でもない。
急に発生した災害で命を奪われた人たちだ。
人はみんな自分の友達や家族などが死んだら悲しみ、涙を流す。しかし、自分の知らない相手が死んだところで自分には関係ないからという。
これを読んでくださっているみなさん、想像してみてください。もし貴方が住んでいる場所や今いる場所が災害やテロなどのような大きな事件に巻き込まれ、知人や友人、そして家族などが死んだとして、それを他人事で済まされたらどう思いますか?
死んでしまった人からすれば、誰か1人でも自分の死を涙を流して悲しんでくれる人が居るだけで有難いと思う人もいるかもしれません。
何も私は誰かが死んだというニュースなどをみたら泣けと言っているわけではありません。ただ、誰かを失った人の気持ちを分かってあげてほしいのです。
死ぬことに対する理由と死者 宵闇(ヨイヤミ) @zero1121
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます