坂出の少女 23
こうして二人は、友達という名のもとに、お互いを認め合ったのである。
しかし、男と女の間に、果たして真に友情なるものが存在するであろうか?
確かに存在しうるかも知れない。
だが多くの場合は、友情と見えるものも、友情以上の関係に陥って行くのではなかろうか。
友情が愛情に変わり、愛情が愛憎に変わることもある。
僕は自ら友情をぶち壊してしまった。
そうするより外、僕に一体何が出来ただろうか?
僕は彼女に、彼のことを聞かなければ良かったと思った。
それで詫びるように言った。
「ごめんよ。いらない事を聞いたりして」
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