坂出の少女 8
「へえ。何点ぐらい出るの?」
「平均すると、130点ぐらいかしら」
「上手だね」
彼女とこのまま別れてしまうには、余りにも忍びなかった。
しかし、いつまでも一緒にいることは、出来るはずもなかった。
「いつか、きっと坂出へ行くよ」
「ええ」
僕は右手を差し出した。
彼女は周りの人を意識して、一瞬ためらったが、すばやく僕の手を握った。
電車は十三駅に着いた。
彼女は電車から降りると、僕の方を見て、急ぎ足に階段を下りて行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます