第39話 お風呂にGO 




「じゃぁ、みんなお風呂行こっか。莉央ちゃん車を回してきておねがいね。」


「マキノちゃん莉央ちゃん二人ともお酒飲んでないんか?」


「うん、あたしたち初めからお風呂行くつもりだったから飲んでいないよ。」


「オッケー。じゃぁ、車取ってくるわ。ほら、おとーさん!帰るよ!」


「えっ、おれはもうちょっと呑みたいなぁ。」


「何言ってんの!莉央が暗い夜道一人で歩いてもいいんだ。おとーさん」


「何いってんだ!帰るよ!」


「逆に危なそうだな。いいよ、莉緒ちゃん、いっちゃんをおぶっていくよ。」





♡うらわか…くない女たちがみんなでお風呂に行くことになったんだけど

メガネはへべれけで潰れちゃってるから。

日吉がおぶって帰ろうとすると、ちょうど玄関が開いて。♥





「こんばんは!えっ!今日は何なんでこんなに女の人ばかりなんです?」


「優作ええところに来たな、一夫をおぶって帰ってたって。」


「いい所にってばーちゃんは呼び出したんだろ、明日早番なのに。」


「ええから、はよ、おぶってたり!」


「なんだかわかんないけど、わかった。一夫さん、かえりますよ。」




♡玄関には珠代に呼び出された優作が立っていた

突然優作を見た莉央は気持ちがざわついたんだけど、ぐっとこらえて

メンバーたちに紹介するのね

てか、バラすと言ったほうが早いかな。♥




「あれっ、マキちゃんの彼氏じゃん!なに、マキちゃんでも誘いに来たの?」


「何言ってんのよ!莉緒!」


「えっ!噂の王子様!えっ!」


「ああ、あ~~あっ。うん」


「あれさ、写真の人?」


「姉さんたち、あれは奇跡の写真だよ。」


「あはははは、こんばんわぁ。」




♡あの写真の優作はカッコよかたわよね

命がけで働いているレスキュー隊員って感じで

ヒーローとお姫様のツーショットみたいだったよね。


 ほら、よくあるじゃん。

例えば雪山に遊びに行って現地で見た彼がカッコよくてさ

帰って会う約束をして街で会ったらあれっ?って

そんな感じ?♥





「彼がマキノの王子様なんだ。」


「なによ、まだそんなに付き合って期間があるわけでもないし。そんなにジロジロ見ないでよ。」


「マキノ。モウ彼トイッショニオ風呂二入ッタノデスカ?」


「入るか!」


「マキノちゃん、ええで、一緒にお風呂に行ったげて。」


「なに言ってんの!珠さん怒るよ!」


「あの。マキノさんこの方達は?」


「えっと、元仕事仲間で。beni5のメンバーなんだ。」


「ええええええ!こんな田舎にこんなトップアイドルが全員集合!

あっは、初めまして、僕、レイクレスキューに勤めている安曇川優作といいます。」


「でも、よ~~~く見ればいい男じゃん!」


「でも、よーくはいらないでしょ。」


「いつもマキノがお世話になっております。beni5のリーダのあらたあさひともうします、マキノはふつつかな娘ですが

なにとぞよろしくお願いいたします」


「結納か!あさひ!」


「優くん、ちょっとみんなで唐田の温泉まで行ってくるね。」


「ああ、六人か、莉央の車がいるってことだね了解。一夫さん帰るよ。」


「優作よぉ!お前には莉央はやらん!」


「なに言ってんすか!話きいていました?」


「じゃぁマキちゃん車回してしてくるね。」




♡優作は一夫を背負って、ここから歩いて10分の莉央の家まで送り届けることに。

さすがレスキュー隊員、軽々と一夫を背中に背負って店を出る

そのあとから莉央が楽しそうについてあるき

だんだん後ろ姿が小さくなっていったのね。♥




「なぁ、マキノ、おまえ、莉央に王子を取られるかもしれないぞ。」


「何いってんのよ、んなことないでしょ、あの二人は幼馴染なだけで。」


「ふぅん」


「なによいぶき、いやらしい顔になってるわよ。変な妄想しないでね。」


「なんでもいいから、早く用意してようい!あと30分で入湯できなくなるよ!」




♡しばらくすると莉央の車とマキノの弁天味噌のバンが

居酒屋日吉の前に停まって。♥





あさひは莉央の車に乗る!ワタシモ莉央チャンオモロー」


「はいはい、勝手にして、じゃあ、ひなつ、いぶき行こいうか。」

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