地上の星

ぽてち

序章 少年

少年は、平凡な毎日が嫌いだった。

ドキドキワクワクするような毎日にずっと、憧れていた。

でも、本当は。

この日常が続くことを願っていた。


日常は、毎日、少しずつ変化していく。

少年には分からなくて、今日が昨日と同じ日にしか思えなくても。

その中で何かを綺麗だと思ったり、泣いた経験はなくて。

友達と遊んだり、母親に怒られても、日々にありがちな事としか思えなくても。

変わっていることに、気づかない。

そんな時感じる、自分の気持ちにさえ、少年は、気づかなかった。



 今から始まる物語は。

少年がまだ日々をただの義務として過ごしていたころ。

一人の少年と出会う。

彼によって、少年が自分の気持ちと願いに気づくおはなし。

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