悪戯



この、能力に 目覚めて、 からというもの、 俺は


無人島 生活での孤独を 紛らすために

いつも、何かに、宿っては 、 ひとり、遊んでいた。





例えば、魚に、宿ると…。





< 人間だ…。逃げよう   >



そんな、声が 耳に 感覚を 通じて、聴こえてくる。


植物は、驚いて、俺を観察する。




無人島には、不思議が  いっぱい、なんだな…。





それでも、さみしさが 募る、ばかりだった。



最初に、俺は 木の実を集めた。



今晩の夕飯だ…。




大自然で  恵まれた、孤島の海は  綺麗と いうより

澄んだ、 輝きを放っている。


魚も、大漁に捕れた。





しかし、火は どうやって?

起こせば、いいのか…。



そうだ、ライターがあった…。




俺は、ジーパンの ポケットに 手を 突っ込んだ…。




使い捨て、ライターは 一度

湿ると、使えないのだろうか…。




ライターが よく、 乾いた、あと

あらかじめ、拾ってきた、 木の皮や、木の棒の束に


洞窟の中で、俺は 火を 点けた。




魚のうろこ…を  どう?落とそう。



みんな、よく やるよ な。

孤島の料理なんて。




ま…。俺も、他人事【ひと】 には


言えないか……。



次々に、溢れ出す、独り言。





「 よし!魚の鱗は  木の棒で 落とそう 」…。



実践してみると、 木の棒の方が  朽ちていく。





次は 石だ、



石で 試そう。

鱗は 取れたのだが…。



今度は 石の粉が 魚に  くっついて  汚れてしまった。





「 あぁ”!!!  」


ため息を 残し、仕方なく魚に  ついた 、石の粉を 手で はらう。



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