第2話 米と葡萄と、借る威と想い

ぼすとんのまちで

あげたてドーナツたべながら

コーヒーをやりながらみつけたもの、

それがかるいやり。


 やりくりたくみで

 やりたいほうだい、

 やりとりできずに

 やりかけのまま

 ひやりとさせる かるいやり。


りすぼんのまちで

ほしだらのコロッケたべながら

ワインをやりながらみつけたもの、

それがおもいやり。


 やりくりべたでも

 やりかたしだい、

 やりとりかさねて

 やりとげられる。

 ぼんやりにじむ おもいやり。


にやりとわらった こめのおうさま

やりをむりやり あつめているんだ。

ファッションショーまでひらくんだ。

そのなも「はるなつ・やりコレクション」。


じゃりみちはしった ぶどうのおうさま

ちゃりにのっては きやりをうたう。

チャリティーショーまでひらくんだ。

ふるまってくれるのはバヤリース。


ぼくらのくにには

やりなどないから、

やりあつめなんて

はやりはしない。


ぼくらのくにには

やりなどないから、

こやりのうえで

むしゃりむしゃりと しゃりをくう。


(「おもいやり」ordered by くー--san/text by TAKASHINA, Tsunehiro a.k.a.hiro)

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