青春 18
急用というのは外でもない。僕と同じ倉庫課に松原がいるだろう。
彼が急性盲腸炎で入院するという事態が起こったんだ。
松原は大阪には親戚はないし、それで書類にサインしたり、入用なものを取って来てやったり、洗濯をしてやったりしたので、盆にはとうとう帰れずじまいになったのだ。
せっかくの盆休暇をフイにしてしまったわけだが、困った時はお互い様だもんな。
そういうわけで、帰れなかった理由を手紙に書いてやった。
すると美津子は、正月にはきっと帰って来てくださいと言って来た。
そして、最近撮った写真を送ってきた。
僕は今でもそれを部屋に飾っている。
正月には何としても帰ろうと、僕はその時強く思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます