青春 6
その日は、僕は彼女の部屋でレコードを聞いたり、お菓子を食べたり、話したりした。
彼女が中学三年生で、熊本市市内の中学校へ通っていることや、趣味は映画、卓球、レコード鑑賞、生け花等であることも聞き出した。
僕が帰る時には、美津子は熊本駅まで見送りに来てくれた。
「また、遊びに来てね」
彼女はそう言って、元気良く手を振った。
僕は彼女の姿が見えなくなるまで、列車の窓から手を振った。
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