別れ 2

その日、僕は女子寮へ電話をかけ、彼女を呼び出し、いつ会えるかと尋ねた。


彼女は今日は用があるが、明日ならいいと答え、7時に女子寮の前で待ち合わせることにした。


僕は特別、彼女を愛していたわけではない。


けれども彼女と会って、顔を見たり、声を聞いたり、話したりすることによって、いくらか慰められ、喜びを感じたりしていたことは否定出来ない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る