新詩集 かげおくり

帆場蔵人

epigraph

よくこう考えました

(いつも空想にふけっていたのです)

ついに安息の地をみつけた。

『死ぬまでずっとここに住もう』

果てしなく広がる水辺を歩き

天国以外のすべてと縁を切って、ここで暮らそう

そして穏やかな水辺で人生を終えよう』

そんな夢を壊すように船は目的地に着きました。

宿無しの私は千軒の家の傍らにたたずみ

千の食卓の傍らで食べる物もなく飢えていました


ウィリアム・ワーズワース

『罪と悲しみ、あるいはソールズベリ平原でのできごと』

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