いつかの灯し火
灯台の灯りで煙草に火をつける
まるで灯台がチリチリと燃えるよう
灯台を吸い尽くしたら
波濤を彷徨う船たちも
みな底に攫われた悲しみも
どうやって帰ってくるのか
煙草の火をグルグルとまわして
沖に向かって叫び続ける
おぉぉぃ、
はやく、はやく、帰ってこぉい
あぁ、もう火が消える
やがて沖へ沖へと
朝が夜をひいてゆく
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