6日目

 大変だ。

 部屋に何もなくなってしまった。

 Netflixの言うことを信用した僕が馬鹿だった。

 ここまで僕が「ときめき」を感じないなんて、あの番組の女も思いもよらなかっただろう。

 ヤツも塵ひとつなくなった部屋で、まるでフクロウみたいに目を丸くしてこっちを見ている。

 全くの同感だ。むしろ僕が一番驚いている。

 でも、ヤツを驚かせたのは少しだけ気分が良い。

 僕はちょっと余裕ぶって、鼻歌混じりにフローリングの部屋を飛び出し廊下で寝転んでやった。

 少しだけ泣いた。

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