恋する謎解きboy

峪明博

第1話 論理少年恋をする

児島智広は、学校へ向かうために、道を歩いていた。

角に通りかかったとき、自転車とぶつかった。

「わっ!」

「きゃっ!」

めっちゃ可愛い声だった。

けど、それなりに児島は飛ばされた。

なんで?

と、児島は思った。

「大丈夫ですか?」

と、彼女から声をかけてくれた。

「えぇ、大丈夫ですよ。」

児島が彼女を見たとき、それなりに飛ばされた理由が分かった。

彼女はお相撲さんのような体型だった。

なかなか典型的なラブコメ展開はおきないな、と児島は思った。

「大丈夫なんで、学校へ行きますね。」

と、児島はその場を離れようとした・・・が、

「ちょっと待ってください。」

と、彼女は言い、ガシッと児島を捕まえた。

児島は前に進めなかった。

お、重い・・・と、児島は思った。

質量が大きいと、こんなにも身動きが取れないのか、と児島は痛感した。

「あの、何でしょうか?」

と、児島が言うと、

「お詫びをさせて下さい。」

と、彼女は言った。

「いや、だから大丈夫ですから。」

と、児島は言うが、

「こっちの気が収まらないんです。」

と、彼女は言った。

その時、彼女のポケットから、着信音が鳴った。彼女は児島の体を離した。

「わっ!?」

急に身動きがとれて、向の壁に激突した。

どかっ。

「うん、分かった。有難う。」

と、彼女は電話をし、

「ご免なさい、彼氏から電話があったから。では~。」

彼女は自転車をこいで、彼氏の元へ向かった。

「朝から、散々だ。」

と言いながら、彼は学校へ向かって行った。

「遅いわ。」

と、学校に着いて、開口一番に言った、彼の幼なじみの、長田千佳。

容姿端麗、成績優秀の彼女は、勿論学校では特に男子に人気がある。

そして、彼と同じクラスである。

「どうして、そんなに遅いわけ?なんで、服が少し汚れてるのよ!」

「ちょっと、朝からな。」

「ちょっとって、何?何があったの?」

「転んじゃって。」

「もう、どんくさいわね。」

「うるさいなあ。どうでもいいだろ。僕のことなんか!」

「そうね。あんたなんか別に気になってないんだから。」

と長田は言って、自分の席に着いて、自分のグループと話をした。

「ったく。」

と、児島は言った。

「はーい、HR始めまーす。」

担任の

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