字数自由ならこれも書いてたかなっていうやつ
恐らくなんですが、次のエピソードや描写が発生していたと思います。
・もっと真冬の描写をしたと思う、寒さとか雪とか
・イールの殺しをもう少し
・レアの「醜さ」とされる容姿について
・そもそもイールの容姿について(今回、髪のことしか描写してないので)
・レアが大事にしていた形見の絵のこと。多分母親の話が少し出る
・イールに触れると耳が悪意を拾わなくなる、というレアの驚きについて
・踊り子とイールの接触
・踊り子が本懐を遂げるシーン多分入れた
・旅巡業している踊り子が、滅びた
・首と金の引き換えの後、踊り子とのお別れも書いたと思う
・皇女キランと
・カラヴィンカの生まれる日を予言した占い師を出して、本当のカラヴィンカを宣言させたかも
あと、美術です。舞台テレビ映画でいうところの。
今回、私にしては文化の外見がはっきり決まっていません。
多分こういう文物の未設定は、長編だとリアリティに欠けすぎてしまったりそこかしこの描写で統一感がとれなくなってきてまずいこともあるんだろうと思うんですが、駆け抜ける短編だからこそ描写をすっ飛ばせた部分だろうと思います。
今回についてはそうした描写に割くはずの部分を全部、色の描写に突っ込んだところもありますし。
ところで読んでくださった方のなかに、当作品のヴィジュアルが映画『バーフバリ』方向でレンダリングされた方が複数いらっしゃるようで、それもめちゃくちゃ分かるんです。
それにしても、終盤かなり駆け足なの、踊り子が全然出せなかったせいもあるんですよね。長々書けるのならきっとこいつもっと出て来て動いただろうなという感触は強かったです。
いや、分かんないんですよ。踊り子はレアの話にだけ出てきて、最終的にティフィスを殺すのはイールということになるのなら、それはそれでまとまった字数を使うイールのパートが発生するわけです。最初はその予定だったんだよな。でもここどうしようかな、どうやってアリヤから引き上げようかな、字数足りないし書けばダラつきそう、と考えたらちょっとよく分かんなくなったので編集で飛ばしたやつです。
それに、あの場でのイールはレアの翼を血で汚したくなかったんじゃないだろうか。後からそういう風にも思いました。
今回も字数に対しぎゅうぎゅうに詰め込んでしまった、本当はもっと長く作るべきところを無理くり押し込んでいる、という自覚はあるので、「もしもっと長く書けるなら」というポイントは幾つも出てきます。
でもどうなんでしょう、切り詰めたからこその勢いで読み切れる形になったのかもしれないというのは前回・前々回の本物川小説大賞(+はるかな川小説大賞)でも感じていて、元々整理下手の私が本来もっと大きいサイズの話を生まれて初めてこんなに切り詰める作業をしていることが、多分私にとってはよいことなのではなかろうか……という感じもすごくしています。捨てる訓練をさせてもらってるというか。どこまでなら削っても成立するのか試行する機会を与えられてるというか。
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