自由帳

久里

7月15日(月) とりあえず書いてみる 

 こんばんは、久里くりと申します。

 突然ですが、エッセイを始めました。

 目的は、『書きたいのに書けない状態を脱する』ためです。


 思い返せば、2019年上半期は、小説を書きたいのに書けなくて、思い悩んでいる時間が長かったように思います。『いやいや、書きたいなら書けよ。何、面倒なこと言ってんの』って思うじゃないですか。うん、その通りすぎてぐうの音も出ないです。でもですね、愚かな私は、書いても書いてもなんだかしっくりこなくて、書いては消してを繰り返すなんてことを続けていたんです。いや、厳密には、過去形ではなく今でもそう。ああ、あらためて文章にしてみると、本当にもったいない時間の使い方をしているなぁ。反省。


 だめだ。だめだだめだだめだ。書けない書けない書けない書けない。

 プロでもないくせに、勝手に追い詰められた私は、思い立ちました。 

 もしかしたら、インプットが足りていないのかもしれないと。


 それからは、読書量を増やしたり、映画を観てみたり、自分なりに色々な作品に触れてみました。素晴らしい作品に触れて、心が動かされれば、きっとまたアイディアが浮かんできてすらすらと書けるようになるはず! 


 そう信じてやまなかった半年前の私、お前の考えはあまっちょろい! 

 生クリーム山盛りのパンケーキよりも格段に甘いぞ!! 


 ところで、生クリーム山盛りパンケーキといえば、エッグスシングス。あれ、食べたことありますか? 私はもちろんありますとも。エッグスシングスと聞いて思い当たらない方は、是非、グーグル先生に聞いてみてください。初見ではそのボリューミーな見た目に圧倒されること間違いなしです。何がすごいって、山盛りを超えて、もはや立体的。ラーメン次郎の野菜ましまし並の迫力があります。


 私がエッグスシングスに赴いたのは云年前。時は空前絶後のパンケーキ時代。なんと、当時は入店まで二時間待ちという人気ぶりでした。そういえば、昔に読んだ心理学系の本に書いてあったことなんですけど、人間は長時間並んで入ったお店の料理ほど美味しかったと感じるそうですね。人気があるから並ぶのではなく、並んでいるからこそ人気が出るという説。並んだ時間は決して無駄ではなかった、と思いたいですしね。そう考えると、安易に長蛇の列に騙されるのは危険ですね!


 ええと、早速、話が逸れてしまった。エッグスシングスの話でしたよね。そう、当時、ミーハーな女子大学生だった私は、その二時間待ちの長蛇の列に並んだんですよ。やっとのことでお店に入り、かの有名なあのパンケーキの実物と初邂逅! 本物の生クリームタワーを実際に目にした瞬間は、わくわくというよりもどちらかというと、これ全部食べ切れるの……? という不安の方が強かった記憶があります。でも、それは杞憂に終わりました。あの生クリーム、見た目からは想像もつかないぐらいに軽いんです! それはもう、羽根のように! 口に入れると、舌の上ですぐに溶ける! もし見た目だけで敬遠した方がいたら、騙されたと思って一度は食べにいってみてほしい。多分、今は二時間も並ぶことはないんじゃないかな。ちなみに完食しました。流石にお腹いっぱいにはなっていましたけれども。おお、書いている内に、どんどん記憶が呼び覚まされてきた。今度、久しぶりにエッグスシングス行ってみようかなぁ。あ、でも、エッグスシングスに行くなら、ビルズに行きたいかも。ビルズのふわとろパンケーキ、美味しいんですよね! みんな! 私と一緒にパンケーキを巡る旅に出ようよ!


 あれー。

 気がついたら、パンケーキエッセイになってしまったぞー。


 すごい。思っていた以上に、タイトルを裏切らない自由な仕上がりだ。っていうか、ここまで、このとりとめもない思考に寄り添ってくれているあなたの方がすごい。あなたが神だったか。なむなむ。

  

 話を戻しましょう。インプットの話!


 素敵な作品に触れれば、きっと創作意欲が泉のように湧き出てくるはず!

 私はそう信じていたのですが、今度は、世の面白い作品に触れれば触れるほど、圧倒されて打ちのめされる現象に陥りました。『世の中には、既にこんなに素晴らしい作品が溢れている。実は、私が書く必要はないのでは……?』と。発想がネガティヴの極みだぞ、良くない良くない。


 結論から言えば、多少インプットしてみたぐらいでは、書きたいのに書けない病は治らなかったのです。むむむ。こやつ、中々に手強いぞ。


 もちろん、インプットをしても意味がないと言っているわけではありません。読み書きは呼吸のようなものだと思いますし、何にも摂取せずに書き続けるだけでは天才でもない限りどこかで行き詰るでしょう。


 でも、かといって、闇雲にインプットし続けるだけでも全く解決の兆しが見えてこなかったんですよね。このあたりは個人差に拠るところが大きいのかもしれませんが、少なくとも、私はそうでした。


 多分なんですけど、文章・小説への理想が高くなりすぎてしまっているからなんだろうなぁと思うんです。書いていないからうまくなるはずがないのに、理想だけがどんどん高くなっている。少し書いてみては、自分の文章のまとまりのなさ、レベルの低さに、絶望する。ダメだ、下手すぎる。消す。全てを無に帰す。この地獄のようなループをずっと抜けられずにいたんです。


 そして、以下の心境に至りました。

 そろそろ、書けないことに悩むのに疲れた!笑 


 書きたいんだし、プロでもないんだから、下手でもなんでも、もはや小説じゃなくてもいいから、とりあえず何かしら書けばいいんだ。とにかく、書かないと、なんっにも始まらないんだよおー!!

 

 そんなテンションで、この自由帳は始まりました。誰の為でもなく、ただひたすら私が考え込まずに文章を書けるようになるためだけに始めた、これ以上にないぐらい独りよがりなエッセイです。気張らずに文章を書けるようになるまで、続けていく予定です。


 うーん、この文章を書くのにもだいぶ時間がかかってしまったなぁ。でも、2500文字も書けた。ほとんど毎日進捗0文字だった私からは想像もつかないぐらいの大進歩じゃないか。それに、久しぶりに文章を書くことに集中できていた。そう。この感覚が、すごく好きなんですよ。なんだ、私、やろうと思えば書けるじゃないか!(急にポジティブ)


 たぶん、始終こんな感じのテンションです。もはや、自分でも読み返すのが怖いよ……。


 もうすぐ日付が変わりそうなので、今日はこのあたりで締めくくろうかと思います。まさかの最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

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