松江の女

ミッソー

松江の女 1

私は松江に向かった。


東急ホテルでファッションショーに参加するためだった。


軽ライトバンに香港から送られて来たレザーを満載していた。


松江へは米子を経由して、国道を西へ走った。


商品の搬入を済ませ、モデルの明子と打ち合わせを終えたのは午後4時だった。


私は明子を車に乗せると、玉造温泉へ向かった。


国道9号線を宍道湖沿いに走ると、今まで見たこともないくらい美しい夕日に出会った。


「まあ、きれい!」


宍道湖に今まさに沈まんとする夕日を眺めながら、彼女は言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る