戦争を知らない大人たち

岡上　山羊

某地方局の、とある番組にて、著名なコメンテーターの、韓国民に対しての発言が物議を醸（かも）し出している。

「韓国人は手首を切るブタみたいなもの」との発言。

この発言をした事自体、問題であろうが、それが収録であったにも関わらず、そのまま放送してしまった事に対する批判がある。

「そんな人種差別的発言を放送して良いものなのか？」と言う事である。ちなみになのだが、そのコメンテーターの配偶者は韓国人なのである。コメンテーターとしては韓国人に対して親近感があった為、差別的に捉（とら）えずに発言したのかも知れない。

これは私の個人的見解なのだが、現在の韓国に於（お）いての問題は、大統領の文（ムン）在寅（ジェイン）氏にあると思っている。前任の朴（パク）槿恵（クネ）氏は、韓国国民からすれば、酷（ひど）いものであったろう事は、想像に容易（たやす）い。

そこに登場したのが文氏なのだろうが、私は彼が大統領就任当時から、不安を抱（いだ）いていた。何故なら彼が親朝派（しんちょうは）だったからである。

北朝鮮に対しては、特筆すべき事は何もないであろう。米VS露、米VS中、その向こう側に日VS朝なのだから、致（いた）し方がないであろう。何故、そう言う構図が出来上がったのかは、後章で述べるとして、ここでは題名通りに韓国について述べて行こう。

韓国と言えば、新日であり、韓流（ハンりゅう）ブームや、逆に日本のアーティストアジア進出の入り口は、韓国であった訳だから、両国の交流も深く、良好であった。時折（ときおり）、慰安婦問題や、竹島問題で緊張感はあったものの、両国民間に反骨心は薄く、文化交流などで、それらを乗り越えて来られた。

しかし、この度（たび）、親朝派の文氏が大統領に就任した事は、遺憾（いかん）の極（きわ）みである。

私の当初の懸念（けねん）は当たり、既（すで）に解決済みであった、徴用工問題に波及して来たのだ。韓国側は、一定の譲歩（じょうほ）をしたかのように言っているが、先程（さきほど）述べたように、もう済んだ話しを、掘り起こして問題提起（もんだいていき）して来ているのだ。我が国がアメリカに対して、原爆を落とした責任を取って、広島や長崎に対して保証金を払え！と言った事があったであろうか？東京大空襲の保証をしろ！と言ったであろうか？

今、韓国が日本に対して、徴用工問題やら慰安婦問題を今更（いまさら）になって言って来るのは、お門違（かどちが）いも良いところなのである。

話しを冒頭（ぼうとう）に戻すが、コメンテーターの発言なのだが、かつて新日であった韓国が、急に反日の旗を掲（かか）げた訳ではない。依然より、そう言った反日運動を起こす一部の韓国人はいたが、多くの韓国人は、今もって親日家なのである。反日の旗を掲げたのは文氏、ただ一人とまでは言わないが、一部の政治家だけなのである。

故（ゆえ）に、韓国人を "ブス" 呼ばわりしたコメンテーターの発言は、日本人の私と言えども、許し難（がた）い事なのだ。政治的国交を、民間交流の感情に乗せてはならないのだ。読者の皆様にも、そう言う目で韓国国民を見て欲しいと、切（せつ）に願うのである。

文氏の裏切りとも思える日本に対する態度は、許されざると言いたい。そんなに北朝鮮と仲良くしたいのならば、南北統一を果たし、韓国も社会主義国の仲間入りをすれば良いのだ。しかし、韓国国民もバカじゃない。そんな事をすれば、「歴史に名を刻みたいが為の個人的暴挙だ！」と暴動が起こる事、間違い無しなのだ。

どちらにしろ、文氏は次の選挙では、当選する事はしないだろうと、韓国国民に対して願って止（や）まない。

次回は中程（なかほど）で書いた、社会主義国を取り上げたいと思う。