大阪の女 13

二人の関係は長くは続かなかった。


何故なら、僕は姉弟という関係以上のものを望んでいたし、彼女のそばにいつもいたいという思いから、彼女のあとをつけ回していたからだった。


ある日、彼女が就職活動をしていると聞いた僕は、天満職安で彼女を待ち伏せた。


必ず彼女が職安へ来るという確信が、僕にはあった。


僕はイスに座っている彼女を見つけた。


僕の姿を認めると、彼女は怒りの表情を見せた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る