大阪の女 11

ある夜、彼女にどうしても会いたくなって、僕は彼女の帰るのをアパートの近くで待ち伏せた。


彼女は僕を見ると、びっくりしていたが、優しく聞いた。


「黒住君、どうしたの?」


「うん。少し話があるんだ」


「わかったわ」


僕達は近くの喫茶店に入った。


コーヒーを頼むと、僕は言った。


「お願いがあります。僕をあなたの弟にしてください」

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