大阪の女 8

そのあと、彼女が入院したという知らせを僕は受け取った。


阪急電車で梅田へ出て、環状線で片町へ行き、そこから鴫野へ向かった。


病院は鴫野駅の近くにあった。


病室のドアを開けると、彼女はベッドに寝ていた。


「こんにちは。どう?」


「まあ、黒住君、どうしてわかったの?」


「組合の人に聞いたんだ」


起き上がろうとする彼女を、僕は制止した。


「休んだままでいいよ」

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