大阪の女 5

スケート大会のその日、僕は青年婦人部の組合員を引率して、茨木市から阪急電車に乗った。


梅田で下りると、歩いて梅田スケートリンクへ向かった。


会場ではすでに多くの他の会社の若者が、スケートを楽しんでいた。


僕はリンクの上に彼女の愛らしい姿を見つけた。


「やあ」


「こんにちは。弟も来てるのよ」


彼女は白い手袋をしていた。


「一緒に滑ろうか」


「ええ。でも恥ずかしいわ」


「大丈夫だよ」

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