第11話呂律が回らなくなって
呂律が回らなくなって
ああ夢に沈む
あゝ夜が終わる
朝が背面する陰に 光を見せるか
容易に溺れて今 酒に縋る
白雲は逃げるように全てを覆い、
何事も公平な楽へと向かわせる
月日はどれだけの下に
絆を増やしていくのか
重たくも置いて、軽くも浮く苦楽
仕舞いは怒らない
緋は
血潮、波だ。
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