第2話 『アルジャーノンに花束を』
『アルジャーノンに花束を』
ダニエル・キイス
このお話を読み終えた時、
わたしわ涙が止まらなかった。
世界わ理不尽で出来ている。
思い通りに進むことなど、一つも無い。
でも、この中にわ、
人間が幸せを求める気持ちと、
幸せに生きるにはどうすればいいのかという宝石が埋もれているような気がしてならない。
『アルジャーノンに花束を』、わたしわ一度読んでみることをおすすめしたい。
作者のダニエル・キイス。
『24人のビリー・ミリガン』という本の
実際に居た多重人格者。24の人格を持つ境遇だった人について記録した本だ。
このドキュメンタリーも心理学者である作者のダニエル・キイスが書いたものなのだ。
『アルジャーノンに花束を』、このお話の淡々とした語り口は、心理学者としての作者の持つものなのだろうと、わたしわ思う。
このお話わ、低い知能しか持たなかった主人公が、知能指数を上げる措置で、考え方や感情が変わってゆく様子について、本人の記録する日記というものを交えながら進んでゆくお話となっている。
そのこと、このお話の中の出来事わ、時に胸が締めつけられるほどに痛くなるものだ。
わたしわ多分、読み終えたこのお話を読み返すことは無いと思う。
でも、わたしわこの本を手元に置いて、時おり取り出しながら、物語に想いを馳せるだろう。
これはそんなお話だ。
−解説−
自分はですね、仲良くなった相手や好きになった人に本をあげることがあります。
オースン・スコット・カードの『エンダーのゲーム』であったり、『ソングマスター』であったり、
ジェームズ・ティプトリーJr.の『たったひとつの冴えたやりかた』であったり、
アン・マキャフリーの『歌う船』であったり、
タニス・リーの『冬物語』であったり。
『アルジャーノンに花束を』も、そんな本のひとつでしたね。
この本は、以前に本当に好きだった人にあげたことのある、ちょっと思い出深い本です(笑)
ここで挙げた以外にも、他にも色々な本を人に差し上げ、押し付けてきましたが、
自分は本を通じて、なにかしらの気持ちを相手に渡してきたつもりです。
楽しんでもらえるだろうという、ごく普通の気持ちから、もっと別の場合も含めてね。
それを相手に説明することはほとんどありませんが(笑)
『アルジャーノンに花束を』は、自分にとって、ちょっと特別な本です。
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