[魔女になるまであと8日]苦い記憶

中学校最後の日。


ずっと好きだった幼馴染の奏太に告白をした。


幼馴染だから、いつも仲良くしてたから、その日の朝も家まで迎えに来てくれたから、普通に付き合うことになるんだろうと思っていた。


でも、奏太の反応は予想とは正反対だった。


「ずっと好きでした。」


そう言った瞬間奏太の顔は固まった。


みるみるうちに顔が青ざめ、ごめんと一言つぶやいて走って帰っていった。


その一週間後、私は都内の寮のある高校に行くためおばあちゃんの家を出ていった。


見送りに来るはずだった奏太は姿を見せなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る