魔法などの超常的な事象が存在しない世界にて。 国家間・民族間の戦争は長らく起こらず、平和な時代が続いていた。 しかし人々の間近には、たしかな危険が存在した。 ――魔物である。 それは、触れてはならぬタブー、生きて徘徊する災害。 人智を超越した魔物をさして、人々は恐れおののきながらそう呼んだ。 しかし、そんな脅威に果敢にも挑む者達がいる。 ある者は、魔物を倒して英雄に。 またある者は、魔物に敗北して屍をさらす。 ここに語るは、そんな魔物にまつわる物語の断片である。
2022年12月8日に更新