第4話 考えれば

 デリバリー食品の宅配員が女性に暴行というニュースを観た。

 気持ちの悪い話である。

 ふと、思い出したのだが以前アパートに住んでいた頃、ネットでレンタルDVDが開封された状態でポストに入っていた。

 最初は剥がれたのか?と思い、梱包が剥がれやすいですと運営会社にメールしたのだが…毎回、送られてくる梱包が剥がれている。

 さすがにおかしいと思い、郵便局に連絡した。

 そのようなことはないと思いますが…という回答で、投函後、誰かが…という返答で、あくまで配達員ではないとのこと。

 会社を休んで、配達を待って投函後すぐに剥がれていますと配達員に見せると、最初からだと言い張る。

 その配達員、以前、派遣で当時、私の勤める会社に来ていた男だった。

 私の管轄ではあったが、接点はない。

 勤務態度が…ということで派遣の営業を通して辞めてもらったのだ。


 まぁ…郵便局から謝罪も無く、その後、開封された状態で投函されることは無くなったのだ。


 食べ物に限らず、配達業務は信用のうえに成り立つ業務である。

 その配達員をアルバイトや派遣というところに任せるというリスクは大きい。


 もちろん、大半は真面目に業務を熟すであろうが、その資質まで雇用する側が判断できないのは明らかだ。


 色んな意味で業務委託というのは業種を絞るべきだと思う。


 私の場合は、ただの興味だろうけど、実際、暴行事件となるとゾッとする。


 今、日本は非正規雇用者が最も我々に近い現場で回しているという現状を真剣に見直すべきだ。


 宅配貨物配達が面倒だから捨てました。

 量が多いので郵便物を捨てました。

 正直、こういう考え方をしてしまう人間が配達業界にいるという事実。

 また、そこまでノルマを課してしまう業界。

 日本は雇用の条件を見直さなければならないところに来ているのではないだろうか。

 コスト重視のトップダウン方式の歪だと感じる。

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