私と、わたし分のワタシ

目の上の地平線

私と、わたしと、ワタシの間

ぐわらぐわら

揺れ始め

転がり出そうとする目玉

記憶の奥を揺さぶる

溶けだした中身が

しみだして

目玉を失った空間

じわじわ

じゅわじゅわ


熱に溶けたカラダ

記憶と混ざって

柔らかいシーツに

流れ出る

汗、疲れ、嫌な記憶、今日の私


全て手放すと

鼻先にトーストの匂い

隧道に飲み込まれていく

溶けたワタシは

私を休んで

わたしを飛び越えて

世界戦へと旅立つ

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