逃避行

どうしたら

君は幸せだったのだろうか


目の前に絶望しかない時

それを目の前にしながら

疲れて目を閉じるその日を待つのか


蛍の光のような

儚く小さな希望に賭けて

暗闇に落ちるか希望を掴むか

命の賭博を楽しむのか


周りの人間は前者を選んだ

無責任なお前らが絶望の火種なのだと

気付きもせず


私は後者を選んだ

同じ境遇で押し込められている私は

少しでも

あなたのことが分かると思ってた


でも本当はどちらも無責任で

貴方はただ愛されたかったのだと思う

殺したのは私なのかもしれない


私は貴方を連れて逃げたかった

真っ暗な夜

ただ一本の紐だけで結ばれた私達は

絶望から

逃げて逃げて

力尽きて

波打ち際で朝日を見ながら

一緒に死にたかった

貴方を救い出せなかった事が

私の一生の後悔

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