第11話或る日、x月x日より
今日も平和は続いている。
衣食住共に健康的かつエネルギッシュな肉体の悲鳴は世界を繋ぐテレパシーとして。
皆、今日も同じ日々が続く、と誰もが思っていた。
突如として、空が曇る。
皆、空を眺めて「えっ・・・・」と発した瞬間───────核兵器とも言えるとてつもない程の爆風。都市まるまる一つ根こそぎ消え失せた。
その瞬間、世界に得体の知れない恐怖心が走る。逃げて逃げて、だが。どこにも出口はなく、只逃げるしかなかった。
空に兵器が何かに向かって突っ込む。
だが、兵器はビビビと泡を吐き出し。血の花火をふかした。
目に見える恐怖と目に見えない未知の何かが
人々の背後にいた。スクランブル交差点のモニターには未確認の機体と未知のウィルスについて悲鳴をあげていた。
だが、これも時期に収まる。なぜならば、
もう人類は生きていないのだから。
何もかもが朽ち果て土へと眠り。
地球のどこにも生き物は愚か、建物や植物すら無かった。
ゆっくりと機体が降りてくる。そして、彼らは自らを『人間』だと名乗るのだった
詩。日常は非日常となる 西銘勇河 @101101
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