君想う

桜庭のの

第1作品

白紙のノートを開いて

無意識のうちに書きはじめていた

書き綴った君への言葉は

音符になって 歌詞になって 心に歌を奏で始める

南国果実みたいに甘い香りで

すずらんみたいに凛としたこの歌は

君には聞こえない

目の前にいるのに聞こえない


届きそうで届かなかったもどかしさに

胸がしめつけられたあの日から

数日数年と時は流れ

君は私より38センチも大きくなった


久しぶりに会った君の背中に

小声でそっと歌ってみた

君は振り返って言った

その歌誰のなんて曲?


これに題名をつけるなら

きっと初恋ってつけるだろう

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君想う 桜庭のの @sleepy-u06

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