第45話【ショッピングモールにて】

次の日の日曜日の昼過ぎ、ジン達との待ち合わせ場所のショッピングモール入口近くまで来ていた。


「おう、おまたせ」


「あ、カイトだ。

おはよう」


「おはよう。

時間通りだから問題ないぞ。

タツはまだ来る気配が全くないし」


今はちょうど待ち合わせ時間で、奈緒とジンはもう到着していた。


やっぱり奈緒って可愛いな。

今日の服装も動きやすそうだがちゃんと可愛いさもあるとても奈緒に似合ったものだ。


「タツから何も連絡来てないのか?」


「ああ、何も来てないな」


「とりあえず、三十分は待つか」


「そうだね」


それから十分後。


「悪い悪い!」


そう言ってタツが来た。


「まあ、いいが何かあったのか?」


「普通に寝坊だ!」


「胸張って言うんじゃないわよ!」


バチン!


「イタ!」


タツは奈緒に頭を叩かれる。


「じゃあ、行くか」


「ああ」


「おう!」


「そうね」


みんなの返事と共にショッピングモールの中に入る。


「今日は何する予定なん?」


奈緒が俺に聞いてくる。


そう言えば今回は誘われるがままに来ただけだから何も聞いていないな。


「そう言えば俺も何も聞いていないな。

ジン今日の予定はなんかあんの?」


俺を誘ったジンに話を振る。


「ん?

特に何も決まってないな。

あ、見たい映画あったんだけどどう?」


「いいぞ。

行くか」


「おっけー」


「了解!」


みんなの賛成によりジンの見たい映画を見ることになった。


◇◆◇


ジンの見たかった映画は年上ヒロインが出てくる恋愛映画でなかなか面白かった。


「じゃあ、適当な喫茶店でも入ってゆっくりするか」


「「「さんせーい」」」


俺達はショッピングモール内にある喫茶店に入った。


「みんな何頼むものは決まった?

店員呼ぶよ?」


みんなの了承を得てから店員を呼んだ。


頼んだものはコーヒー2つとカフェオレ2つ、あとパンケーキ1つだ。


勿論パンケーキは奈緒が食べるやつね。


「ちょっと私お手洗い行ってくるね」


「おう」


さすが奈緒だな。

自宅モードのカエデだったら、トイレ!っと言い放って行くのにな。


「そう言えば意外だよな」


「何が?」


「お前は、何だかんだ言って最終的には奈緒と付き合うって思ってた」


「あ、それ俺も思ってた」


ジンの驚き発言にタツも同意する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る