第21話

ガラス製の容器に入っているアンドロイドを見てミヤギは絶句した。中に入っているのは、年齢からすれば小学生位…大きくても中学生位であろう…。そんな子供の姿を見てミヤギは戸惑いが隠せなかった。

金色のショートヘア、白く柔らかそうな肌をしている幼い少女…。瞳は閉じたままであるが…長い睫毛が印象的であった。


「まさか…ジュリへの対抗策が…こんな小さなアンドロイドとは…」


驚きと不安に包まれた表情でミヤギは言う。


「プロトタイプXZー9000、MX16-95ガーベラ・シリーズ通称『リン』だ。見た目は小さいが、コイツはとんでも無くジャジャ馬だよ…。体が幼いのは育成システムを導入したからだ…」

「能力が高いから、少し扱いに手間取っているのよ」


カオルが苦笑いしながら言う。


「彼女との対話は可能ですか?」

「まあ…可能だが、試してみるかね?」

「はい、お願いします」

「分かった、研究室で待っていてくれ」


ミヤギはカオルと一緒に研究室へと行き、そこで少し待つ事にした。

しばらくして、オオタ課長がリンを車椅子に乗せて現れた。彼女は拘束衣を着せた状態で彼等の前に現れる。


「ちょっとやり過ぎではないですか?」


ミヤギが少し呆れた顔で言う。


「彼女には、何度か再調整をしているのだよ、色々と見直す箇所もあってな…」



眠っている状態のリンに近付きミヤギは声を掛ける。


「はじめまして…こんにちは、リンちゃん」


その言葉に反応してリンは、うっすらと瞳を開ける。青色の瞳が現れ…それがジッとミヤギの方へと向けられた。紅い唇が動いて言葉が発っせられる。


「はじめまして、こんにちは」


幼い少女は挨拶をするとニコッと微笑んだ。


「実は君に折り入って、お願いしたい事があるのだけど…良いかな?」

「イヤよ」


そう言ってリンは自ら拘束衣を引き千切った。そして空気弾で目の前にあるコンピュータを破壊する。


「リン、辞めなさい!」


カオルが言うとカオル目掛けて空気弾は放つ。咄嗟にミヤギがカオルを庇い被害は免れた。

リンは拘束衣を脱ぎ捨てて、キャミソール風の下着姿のまま外へと飛び出して行った。


「全く…LコアSのアンドロイドは欠陥ばかりだなぁ」


ミヤギが追い掛けようとした時、オオタが「ちょっと待て」と、呼び止める。


「コレを持って行け」


オオタは、小型のリモコンをミヤギに手渡す。


「何ですかコレは?」

「アイツに取り付けて置いたヤツさ、2~30m位近くから作動出来る。まあ…やって見れば分かる。ヤツを直接追い掛けても速さや力等では我々に勝機は無いが…だったらヤツを取込む事にしてしまえば良いのさ、お前に出来れば…の話だが…?」

「分かました、やって見せます」


ミヤギは研究室出て外へと出て行周囲を見回しす。

対象が何処へ行ったのか分からず工場内ウロついていると、建物の上を飛び越えて行く人の姿を発見した。


「まるで忍者だな」


ミヤギは工場の非常階段を上って、リンに気付かれ無い様に背後から近付いて行く。

リンは工場の屋上付近に立ち止まっている。その隙を見計らってミヤギは予定の距離まで近付いて行き、物陰からリモコンの操作を行う。使い方が分からず、いきなりMAXにして見る。

リンは…どうなっているのか…?

除いて見ると…ミヤギは驚いた。

彼女は、その場に蹲って倒れている。しかもスカート越しから両手を股に押さえて、ビクビクと震えている。

ミヤギ側まで行くと、リンは顔を紅色させて「ア…アアァ…」と、激しく喘いでいる。


「感じているのか?」

「お願い…助けて…、アアン」


涎を垂らしてリンは懇願する。


「ショーツを脱げば良いろう?」

「出来ないの…」


リンは、スカートを捲ってショーツを触ろうとするが、特殊素材で作られたショーツは、アンドロイドでは掴め無い形状になっていた。


「もうダメ…イイィッー!」


ビクン、ビクンッと、リンの体は仰け反り激しい絶頂感に達した。

しかし…気持ちが収まる事無く、そのままの状態でリンはショーツに仕込まれたマイクロバイブで快感を受け続けられる。


「私…おかしくなっちゃう…止めて…」


ミヤギはリモコンを取り出して、機能を停止させる。


「我々の指示に従ってもらうけど良いかな?」


陰部への刺激が収まり、気持ちが落ち着くとリンは起き上がり、ミヤギ迫ってリモコンを払い落とす。


「イヤっと言ったでしょ?」


逃げようとしたリンをミヤギは捕まえて、いきなりキスした。

突然の口づけにリンの表情はウットリとした。


「貴方…こんな事して…ただで済むと思わないでよ…」

「どうするつもりだ…相当気持ち良かったのだろう?もう一回アレで感じて見る?」

「イヤ…アレは使っちゃダメェ」


リンは恥らうようにミヤギの手を払い退けて、自分の股を押さえ込みながら蹲る。相当な刺激だったのだと思えた…それ以上にリンは初めて少女らしい態度を見せた。

高性能のアンドロイドが抵抗出来ないと判断すると、すかさずミヤギは攻めに出た。

幼い身体を持ち上げて、キャミソールのスカートの中へと手を忍び込ませて、ショーツの下にある少女の肉ヒダに指を入れてワレメを刺激させ続ける。


「ヤダ!ヤメテー!」


アンドロイドといえど、作りが女性である以上、感じる部分は同じであった。

むしろ感度としては、女性以上とも思える程であったかもしれない…。

彼女の身体の震え、息遣いからすると、このままイカせてやって休ませてあげるのが良いと思えるが…油断すると、こっちの身の危険さえ考えられる。

ミヤギの手が、リンのワレメを押し開き、小さな陰核を掴む。


「俺のから逃げたければ逃げれば良いさ、この状態で可能ならね」

「ウウ…」


リンは首を横に振って、快感を発散させている。

クリトリスを弄られている状態では、彼女に抵抗する術は無かった。

ミヤギは片方の手でキャミソールの下から幼い乳首を転がし始める。


「どうしたの、されてばかりだよさっきから」

「アン…アァン…」


快感に悶えるリンを見て、ミヤギ自身興奮していた。自分も一発抜きたい心情だったが…まずは彼女を調教する事が先決だった。

陰核を焦らし、膣付近を撫で回す。既にワレメは大洪水で、ショーツ越しから粘液が脚まで垂れている。


「アアン…もうダメェ…して、お願い…」

「どうして欲しいんだ?」

「イカせて…」


リンは体をミヤギに預けるような身振りを示す。

既に幼女は我慢の限界に達していた。しかし…ミヤギは油断して無かった。

何時…また、彼女が攻撃出るか分からなかったから…。

今のうちにしっかりと彼女を自分の言いなりにさせて置くのが大事だった。


「俺の言う事を聞いてくれたら、イカせてやる」

「言う事…聞きますゥ。ウウゥ…」


ミヤギ手がリンのワレメを指でゆっくり、触ったり離したりしかして焦らし、寸止めを繰り返す。

リンは早く絶頂感に達したくて、つま先立ちになったり、腰を振りながら快感を発散させている。


「アアン…もう…焦らしちゃイヤァ…」


息を荒げ、首をミヤギの肩に乗せ慌惚の状態でリンは言う。


「どうしようかな?また逃げてしまうしな…」

「私…貴方に従いますゥ…だから…お願い早くゥ…」

「分かったよ」


そう言って、ミヤギは思いっきりリンの陰核を刺激させる。


「アアッーイイー!」


焦らされ状態で一気に絶頂感に達したリンは、激しく仰け反りながら、ミヤギの腕の中に落ちた。快感の余韻が少し残った状態で彼女はビクビクと身体が震えている。


「頑張ったな」


ミヤギはリンを腕きながら横にする。

少しして気持ちが収まったリンはミヤギを見つめると、彼の顔に自分の顔を近付けて唇を交わす。ズチュリ…と、舌を舐め合わせて、リンは顔を離しす。


「こんなの初めて、私は…もう貴方だけのものよ、貴方の命令なら私は何でもするわ」

「いきなり可愛くなったなコイツ」


そう言ってミヤギはリンの頭を撫でる。


「だから、今度は体で交わりましょう。貴方とだったら毎日しても構わないわ」


リンはそう言ってミヤギの股で立っている陰経を撫でる。


「それは、また後でしようか」

「ウン」


リンは子供の笑みでミヤギを見続ける。


「私は、もう貴方しか愛さない。だから貴方も私だけを愛してね」


リンはミヤギの手に自分の手を重ねる。



逃げ出したリンが戻って来る時は、ミヤギの腕に抱きついていた。それを見たカオルは、2人から恋人の様な雰囲気を感じた。


「随分仲良しになったじゃないの…」

「彼のプレイに心を奪われちゃったの私、フフ…」


ベッタリくっついている2人を見てカオルは不愉快な感情しか込み上げて来なく、不機嫌そうに研究室を出て行く。


「悪いけど…私は、これで失礼するわね」

「ちょ…ちょっと、何処へ行くんだよ」

「私も、仕事があるので…後は貴方達でやれば良いでしょ?」

「そうよ、私達だけでやりましょう」


リンが後ろから言う。


「じゃあね」


カオルが立ち去って行くの見てミヤギは追い掛けようとするが…リンが引き止める。


「良いじゃない、年増の事なんて気にしなくても…」

「おまえな…」


ミヤギが怒ろうとした瞬間だった。リンのあどけない顔…自分だけを見つめる潤んだ瞳を見て、それまでの感情が消える。


「私じゃ…貴方の役不足なの?」

「そうは言わないが…」

「貴方の命令なら、私は何でもするわ。この場で裸になれと言えば裸になるわ」


そう言ってリンはキャミソールを脱ぎ、ショーツだけの姿になる。


「おい、そこまでしろとは言ってない」

「私の本気を知って欲しかったの…」

「お前には、もっと大事な仕事がある。だから…その為にもチームが必要なんだ」

「チーム?」

「そう、その為のメンバーが必要なんだ。とりわけリンには大事な仕事をしてもらうけど…」


2人が話をしていると、オオタが研究室に戻って来た。


「おお…リンが戻って来たか」

「あ、ハイ」


ミヤギはキャミソールを拾って、リンに着る様に命じる。


「カオルが抜け出してしまって、メンバーを揃えたいのですが…使える人材の確保をお願い出来ますか?」

「その辺は任せてくれ、優秀な人材を呼び集めよう」

「恩に着ます」

「時にリンちゃんは、研究室に残るの?」

「私は常に彼と一緒よ」


リンはミヤギ腕に抱きつく。


「こんな状態です」

「成る程…では、登録を済ませてから君に送ろう」

「ありがとう博士」


リンは嬉しそうに言う。

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