第8話 特急列車でGo!

 さて、環境男を倒したので、電車に乗ろう。


 と、思ったけど、このまま鈍行で行くと、次の駅でまた新・七つの大罪とか言う連中に絡まれる。

 

 あんなの相手にするのは面倒だ。


 ……よし!特急列車に乗ろう。


 僕は特急券と乗車券を買った。ついでなので、リッチ・ブリッジ名物の餡巻きと黒い稲妻も買っておこう。


 ふと見ると、環境男が過激な環境保護団体にボコボコにされている。気を失ってるのに更にボコられるなんて、哀れな奴だ。


 言っておくけど、僕のせいじゃない。最初にTwitterに投稿したアイツが悪いんだ。


 さて、騒ぎは放っておいて、イースト・シー・ラインから乗り換えてフェイマス・アイアン・ラインの乗り場に行こう。


 プラットフォームで待っていると、アナウンスが流れてきた。


「アンシエント・フェイマス・ハウス行き、特急列車が到着します。死にたい方は乗車前に線路に飛び降りてください」


 無茶苦茶なアナウンスだ。自殺を促す鉄道会社があるか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る