第5話 リサイクルしない奴は地獄行き
「リサイクルしない奴は地獄行きだ!!」
そうなの?
「地球のためにも貴様には死んでもらう、ローラン」
過激な奴だ。そりゃ、ペットボトルや段ボールをそのまま捨てるのは良くないとは思うが、地獄行きとか死を宣告される程の大罪なのだろうか。
「地獄行きの貴様には相応しい者を召喚してやる。見るがいい、我が召喚魔法を!!」
また魔法か。そんな手品は僕には通用しない。しかし、召喚魔法とは聞き慣れない魔法だ。何かを呼び寄せる手品とは何だ?服から鳩でも出すのか?
「地獄の使者どもよ、我が喚び声に応えよ。喰らえ!召喚魔法”鳥の嘆き”!」
おお、何かが来る!?
と、思ったらいきなりスマホを弄り始めた。何やってんだ?コイツは。フリック入力が出来ないのか、ポチポチとスマホを押している。お爺ちゃんかよ。
何だかよく分からないまま動向を見守っていると、環境男がズイッとスマホを向けてきた。一体なんだ?
「見よ!私のフォロワー数は53万だ。先ほどお前が答えた内容を“鳥の嘆き”に投稿してやった。この私の呟きで53万もの仲間がお前を倒しに来るぞ!フハハハ!恐れ入ったか」
コイツ、Twitterに僕のことを写真付きで投稿してやがる。勝手に人の写真をアップするとはネットリテラシーのない奴だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます