第131話 偶然とはいえ
仕事で他社を訪れた。
お昼は外で食べようと思っていたのだが、用意されていた。
「お弁当、用意しましたから」
「すいません、気を使っていただいて…」
翌日、別の会社へ訪れた。
「お弁当買いに行かせましたから、こちらでお待ちください」
「すいません、気遣い感謝します」
……
僕達は、顔を見合わせた。
「同じだな…」
「同じですね…」
そう、昨日と、まったく同じ弁当だった。
昨日との会社から50Kmほど離れた会社である。
「同じ仕出し屋なのかな」
「ですかね…まったく同じですね」
「いや…輪ゴムの掛け方が違うな」
「……ソレ関係あります?」
「……ないな」
仕出し弁当業界の、なわばりの広さに驚愕した日であった。
毎日、同じ弁当を作るのかな?
コスト重視?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます