26 論う陶酔
「しっ・・・」
涼介は突然人差し指を口に当て、心地良さそうに
「・・・・・」
まゆみは涼介の強い眼差しに、浮かべていた微笑みに戸惑いと
「・・・・・」
ワインで少し赤く染まっていたまゆみの頬までさっと顔を寄せた涼介は、止めた空気に
「・・・・・」
ソファーに浅く腰掛けていたまゆみは反射的に顔を少し後ろにずらしたが、
涼介は芝居掛かった瞳でまゆみを
まゆみに
知性や
〝乙女〟そのものが
まゆみは涼介の
「・・・・・」
涼介は強いキスでまゆみを圧倒しながら、左手に持ったままだったワイングラスを見えていないセンターテーブルに置いた。
「・・・・・」
まゆみはかろうじて両手を涼介の肩に掛けていた。しかしその両手は涼介を受け入れ様とする動きではなく、荒くれ者から身を守ろうとする動きを見せていた。
肩に
身動きが出来ず、涼介にしつこくじわじわと
「はっ、はあっ、はぁっ・・・」
重い圧で
「・・・・・」
涼介は穏やかな
「・・・あっ、あっ・・・」
涼介を見つめられず頬を赤く染めていたまゆみは、音もなく
「・・・・・」
涼介はまゆみの自由を奪い、乳房を
「・・・あっ・・いや・・・」
まゆみは乳房の谷間が
「・・・・・」
涼介の右手は
「ああっ・・・」
まゆみの脳には心地良い刺激ではなく、針で刺された様な
「・・・・・」
涼介はオーブンでチキンを焼く様にゆっくりと時間を掛けてまゆみの胸を
「あっ、ああっ・・・」
まゆみは自分の胸にある涼介の頭を両手で
涼介はまゆみの胸を乱暴に可愛がっていた。
まゆみはどうしようもなく熱く濡れ
「ああっ・・・駄目、駄目・・・」
脇腹を
「いや・・いや・・・」
触られ、押し広げられれば
「はあ、はあ・・・あっ・・あん・・いや・・・」
余りにも遅い涼介の指先にまゆみは耐えていた。期待や興奮は
「・・・いや・・いやっ・・あっ、あっ、ああっ!!・・・」
穏やかさや柔らかさという優しさとは無縁の指先が突然、束となって大切な部分に襲い掛かっていた。
まゆみは
内壁は涼介の指で
クリトリスは
「あぁっ、ああっ・・・」
濡れ光る
まゆみは
「あっ、あっ、ああっ・・・ううっ・・・」
まゆみは何度も襲う怖い程の快感に大きく
涼介はストッキングを破り下げ、パンツを
「うう・・ううっ・・ああ・・・」
まゆみは髪の毛の先にまで涼介の指を感じていた。
唇の自由を奪われたまま、崩れ行く姿勢のまま、ソファーの
「はぁっ、あっ、いやっ・・・駄目、駄目・・・」
まゆみは唇を
パンツは左足首辺りで小さくなっていた。
激しく動く涼介の指先は何度もまゆみを
まゆみは
「はあっ、はあっ」
姿勢を戻され、ジャケットを
「・・・・・」
涼介は抱き付く事を許さなかった。まゆみの両肩を押さえ、まゆみの願いを
「・・・・・」
呼吸と瞳に普段の
「・・・・・」
涼介は穏やかで優しい
まゆみは抱いて欲しいと願っていた。
涼介の
「・・・・・」
涼介はゆっくりと立ち上がった。
「!!・・・」
まゆみは微動だに出来ず、目を見開いていた。
「・・・・・」
涼介はまゆみの髪を
「・・・・・」
鼻先に触れそうな距離でいきり立つ、目に飛び込み続ける涼介の
まゆみは
動かしたい時間の動かない時間に、動かないで欲しい
「・・・・・」
初めて嗅ぐ涼介の匂いに唇が半開きになっていた。
「・・・!!・・・ううっ・・・」
感情が
「ううっ・・・うぇっ・・・うぼっ・・」
口の中で涼介が
歯を当てて止めたい程の熱い涼介が喉の奥に突き刺さっていた。
(・・・ううっ・・あっ・・・いやあぁ・・・)
刺さり続ける
「うぐぅ・・・うぅ・・・」
涼介と接触している部分は
(・・・涼介・・苦しい・・よ・・・)
痛め付けられているまゆみは悲しい時に出る涙ではない
「ううっ・・・はぁ、はぁ・・・うっ・・・」
「はあっ、はあっ、はあっ・・・」
呼吸を許され、両手を自由にされたまゆみは、涼介を見上げる瞳で
「はあっ・・・あっ!ううっ!!」
まゆみは
「ううっ・・うぼっ・・・・うう・・・」
込み上げて来るものを必死で
(うう・・ああ・・もう無理・・うう・・・)
涼介に頭を
「はあ、はあ、うう・・・ああ・・・」
口の中から
「あっ!・・ううっ・・・」
(ああ・・駄目・・・おかしくなっちゃう・・・)
腰を
「あっ、いや・・・あっ、駄目っ・・・」
涼介は左手でまゆみの両腕を取り、まゆみの背中で
「・・・あっ、駄目っ、ああっ、ああっ・・・」
まゆみは
(涼介・・・駄目・・・
そう思った直後、まゆみは涼介との最初の夜だからこそ最後まで守っていたかった恥じらいを自ら
「あっ、あっ・・ああ・・いや・・駄目・・・」
涼介の
(・・・あっ、あっ、いや・・・涼介・・・もう
まゆみは辿り着けそうで辿り着けない、頂点なき快感に
「ああっ、もう駄目・・・入れ・・・て・・・」
まゆみは気が狂いそうな程の刺激に体をくねらせながら、必死で自分の顔を涼介に向け、消え入りそうな声と
「・・・ねぇ・・・欲しい・・・」
滅茶苦茶にして欲しいと
理性など
「・・・・・」
力なく顔を向け、
まゆみの
訴え、せがんだキスをまゆみは存分に
身動きが取れないまま、まゆみは自分の顔を二人の
「・・・・・」
脈打つ心臓の音が聞こえそうなほど興奮していた。
涼介のものがやっと手に入ると子宮が
「・・・あっ!!・・あっ、い・・や・・うう・・・」
離れた唇から、まゆみは叫び声にならない声を
(・・・ねえ・・あん、ああ・・・奥へ・・突いて・・あっ・・何で・・・)
涼介は浅い抜き差しをゆっくりと繰り返していた。
両手は背中から乳首へ伸び、指先でこりこりと
(駄目・・ねえ涼介・・ああん・・ああ・・早く・・・)
まゆみは
(あん・・あん、あっ!そこは・・いやっ、駄目っ!・・・)
まゆみはどう反応してどう拒否をすればいいのか分からないまま、自分を誤魔化す様に思い切り目を
ゆっくりと、浅く軽く、涼介は出し入れする亀頭で何度も
まゆみの背中は汗が
「・・・涼介・・おかしくなっちゃう・・突いて・・欲しい・・・」
まゆみははっきりと、願いを言葉にした。
部屋は
ソファーの向こうにあるキングサイズのベッドは、シーツをぴんと張ったままじっとしていた。
「ぎゃああっ!!・・ああっ!・・ああっ・・・」
まゆみが閉め忘れたカーテンの向こう側には月が輝いていた。
グラスは倒れ、ガラステーブルの上に
「はああ!!はあ・・ぎゃあぁ!!ああ、あっ・・・」
涼介の
堅く強い刺激は電流となってまゆみの
濡れた瞳で
強弱や
前後に激しく揺れるまゆみの
まゆみは頂点を何度も刻み、粉々に
「はぁっ、はぁっ、はあっ・・・」
涼介に後ろから叩き付けられながらまゆみは両腕を引っ張られ、上体を
「ううっ・・・」
唇を
「はあっ、はあっ、ああ・・・(もっと・・・)あん、はあっ・・・」
まゆみは愛する人に犯されている事に興奮していた。そして絶頂は
「あっ、あっ・・ああぁ・・・あん・・涼介・・ああ・・駄目・・・」
まゆみは涼介に
まゆみは涼介の匂いが自分の
「はあ、はあ、ああ・・・いく、いく・・・
高まり続ける感度に限界がない事に、まゆみはある種恐怖を感じていた。
(・・・壊、れ、たら・・ごめ、ん、ね・・・)
激しく突かれる身体に心の声まで途切れ途切れにさせられながら、少し余裕の出て来たまゆみは何度も打ち震えている子宮を
「・・・・・」
涼介は荒々しく
涼介はまゆみに残していた最後のカードを
涼介はありとあらゆる場面でまゆみの全てを
涼介はセックスに委ねた自身の愛というものの形を、その在り方と共にまゆみに気付いて欲しいと思っていた。それは恋を
涼介は
どちらも悪い事ではなかった。
誰が悪い訳でもなかった。
涼介はそういう結論を常に持ち歩いている自身に
「・・・・・」
まゆみの発狂を引き出す為に涼介は全身全霊を込めて
吹き出す汗がまゆみの身体に飛び散っていた。
まゆみは汗で
優しさが
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