第2話

「赤い……花?」


せんは、あまり興味はなかったものの、友達付き合いとして聞くふりをしていた


「そう!赤い花の話!!知らない?」

「知らないかな……」


なんでも、その花は長い間咲いていたそう

しかし、戦後、その花の行方は誰にも分かっていない


「それがどうしたの??」

「それがね!今でもどこかに咲いているらしいんだ!!」


ゆいは、目をキラキラと輝かせている


「でね!その花を見つけたらね!!幸せになれるらしいよ!!!」

「へえ〜」


ゆいとは対照的に、どこか冷え切っているせん


「あ、その顔は信じていないな??」

「どうせ作り話でしょ、、?」

「作ってなんてないよ〜!本当の話なんだってば……ウワサだけど」


せんは、深くため息をついた




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