第182話―JKとJCの同棲を始めました
冬雅は少し早めの臨時休校に決って俺の家で泊まる事になっていた?何故なっていた等と曖昧的なのかは冬雅の口から今日はという言葉を使ったからであって具体的な言葉をせずであった。
そして3月の初めに俺は冬雅の朝食を比翼と一緒に食べていた。
「んー、冬雅おねえちゃんのサンドイッチ最高!おかわりがないのが残念で仕方ないよ」
「ああ、レタスやベーコンのシンプルながらも
「わぁー、嬉しい。料理で二人が喜んでくれていると、わたしも幸せな気持ちになるよ」
俺と比翼は隣で座り、冬雅はというと向かい席。味の感想に照れ笑いを浮かべてサンドイッチを頬張る。
正直、冬雅が食べている姿も小動物のようで可愛いと感じている。
「こうしているとテレビとかでしか知らなかった家族みたい」
比翼がニッコリと笑顔で突然そんな事を言った。確かにこの雰囲気や日常を家族と言うには適切かもしれない。気が置けない仲で、毎日といても飽きずかけがえのない
空間だと思えるのだから比翼が
そう言葉を漏らすのは仕方ないだろう。
「家族・・・そ、それってお兄ちゃんとわたしが夫婦関係てすね。
そんな関係でもデートをしたり
告白を毎日とする」
「冬雅おねえちゃん訳が分からないよ。わたしとおにいちゃんが新婚です!これは覆る事はないのだから」
いえ
やや早い気がしてならないけど。
ともかく平和で
朝から午後3時まで勉強する二人。俺は今日も小説と新しい作品のプロットを練ったりしていた。
午後3時からは比翼は嬉々としてロックマンゼロダブルヒーローコレクションを遊ぶ。
「わあぁーー!?ハルピュイアの攻撃なんだかチート過ぎない!!」
一人プレイで比翼は
「あー、あの飛ぶ斬撃って初見だと異常な攻撃だと
俺はテーブルの上にPCで小説を書きながら比翼のプレイも見ていた。そんなマルチタスクをする俺の向かいに座る冬雅も勉強して比翼の画面を見ていた。
「一回攻撃を受けるとあの攻撃の数って見ていて反則だなって思いますね」
「で、でもこのマックス体力ならやられることはない・・・はず」
比翼は防御を放棄して捨て身の特攻。連続Z《ゼット》セイバーによる攻撃で辛勝する。それでも辛勝なのだからスゴイと俺は思った。
「ここまで、腕を上げたのです。おにいちゃんZチェイサーで一緒に遊びませんか?」
「うーん、そうだな。少しだけなら」
「やったぁー!!」
それから比翼と早くクリアー出来るかと競い合い子供の頃からやっていた腕もあって俺の方が速くボスを倒してクリアーするのだった。
その後は、俺はコーヒーを飲みながら冬雅と比翼の三人でアニメを視聴していた。こういうときテレビを誰かと観るだけで幸せに感じられるのだから不思議だ。
「虚構推理の主人公がほっぺ赤くなるシーンってかなりレアだったよ!おにいちゃん、冬雅おねえちゃん。いつも好意を向けてくるヒロインには辟易しているのに」
「ああ、言われてみたらそうだね」
「うん、まさかあの展開は驚いたよね」
比翼がはしゃぎ気味になり俺と冬雅は相槌を打ち思ったことを率直な返事をする。アニメの話題で熱気になっていくと突然、俺は頭痛や悪寒が静かに襲ってきた。
(あれ?少し苦しいなぁ。頭もクラクラする)
「あの、お兄ちゃん大丈夫?」
「えっ?ああ、たぶん熱が出ていると思う。少し体温計を測ってみるよ」
7.5と数字が出ていた。まさか熱に掛かるとは。
「・・・お兄ちゃんもしかしてコロナウィルスを」
「おにいちゃん・・・」
「二人とも心配しなくてもただの熱だよ。すぐに治るから」
俺は薬を飲んでからマスクをして部屋に入り横になる。久しぶりに熱に罹ったがここまで苦しいとは。健康状態が長く続いていたので忘れていた。さて、その間は執筆でもするとしよう。というか小説を書いてばかりだな俺は。
そんな愚直なまでの自分に苦笑をしているとドアからトントンと小さな叩く音が鳴る。
「お兄ちゃん入りますね」
心配してくれた冬雅はお粥を持ってドアを開けて入ってきた。
ベッドの傍らに置かれた椅子に座る。
「このお粥・・・冬雅が?」
「はい。前は一人で作れませんでしたけど日進月歩していく今のわたしなら一人で作れます!」
自画自賛して胸を張る冬雅。なかなか見られない言動だなと俺は
そう思った。
「ありがとう。勉強中で忙しいのに迷惑を掛けてしまって」
俺はお粥を受け取り、冬雅に謝罪と感謝を伝える。
「ううん。お兄ちゃんのためですから当然だよ・・・また、来るね」
冬雅はそう言うと部屋を後にするのであった。お粥を食べ終えるタイミングで冬雅はドアの3回ほどノックしてから部屋に入ってきた。
「食べ終えてジャストタイミングだね。もしかして隠しカメラを?」
「さぁ、どうでしょうね?
一応そう言う答えるけど、ただの直感だよ!お兄ちゃんがもうそろそろ食べ終えたかなって思ったのです」
「それは・・・何ていうか気恥ずかしいかな」
そんな冗談を交じりながらも日常会話を冬雅と自然と成っていた。冬雅は食器を持っていき薬と水を差し出し俺はありがとうと感謝をして受け取り飲み終えすぐマスクをつけて横向けになりすぐ眠りに落ちていくのが沈むようになるのを抵抗せずに沈む。
「お兄ちゃん・・・・・」
微睡みから目覚めたような不十分を感じながら
そう考察して瞼を開ける。
「・・・・・」
「・・・・・冬雅?」
「えっ?あの、こんばんはお兄ちゃん」
「こんばんは?それよりも、今は何時でずっといてくれて?」
冬雅の汚れのない純白な肌には赤で混じって恥じらう美少女が目にした俺はそこで違和感を覚えた。
いつに増して、しどろもどろ。
「お、お兄ちゃん・・・その、わたしも愛している・・・・・じゃなくて午後11時だと思います」
例の告白をする冬雅は強く恥じらい言葉をした。ともかく今は午後11時だと思いますからして時間を確認せず、ずっと手を握って見ていたのだろう。
「冬雅ありがとう。でも、そろそろ遅いのだから寝たほうがいいよ」
「は、はい。お兄ちゃん」
珍しく冬雅は俺の言葉を恭しく頷いて部屋を出るのだった。
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