スイーツと想いは
第167話―わたしは今日も試行錯誤する―
意識がぼんやりある中で、浮上するような感覚。そして静かに
少しずつ意識が、ハッキリして
いくと、わたしは起きたんだと
「んぅー、」
横の体勢から両手を上げてのびをしてから、半分だけ立ち上げる。まだ睡魔が眠りに
「すぅー・・・・・すぅー・・・・・」
「わぁー、かわいい」
ベッドで一緒に寝ている
「朝早くから、なでていると元気になれる。けど・・・」
(お兄ちゃんと一緒に寝ているときは、一体どうしているんだろう。わたしや
あれだけ美容アイテムを使って美肌効果をある食事をしたのだから。きっと、お兄ちゃん以外なら)
ついネガティブな思考に支配されそうになり中断する。マイナス思考を抱くようになったのは両親が共働きでなかなか帰宅しないからで、お兄ちゃんのおかげで
前よりも明るくなったと自覚している・・・そのはず。
それはともかくキュートな比翼にお兄ちゃんは何もしていないと信じたいけど
わたしは、なるべく音を立てずに部屋を出る。洗面所で洗顔クリームを塗って洗い落とす。この年齢だと
お兄ちゃんのおかげで揚げ物は控えめにした健康的な食事で深刻に悩むほどレベルに至っていない。
たんぱく質の
ニキビ以外は興味なくて失念。
「うーん、自分ではかわいいと思うけど。最近のお兄ちゃん・・・わ、わたしによく視線を向けるから、気をつけないと。
でも、これ以上は分からないし・・・うーん、エステに行こうかな?」
ドキマギさせるために衣装や美容アイテムなどで金欠が続いているけど、時間も惜しい。塾もあるのに、お兄ちゃんと会う時間は一秒でも価値は高い特にわたしの中では。
「アルバイトでもしようかな。
でも、くうぅ。お兄ちゃんとの時間が・・・はっ!そ、そうだ。
お兄ちゃんと一緒にしたらいいんだ。うん、我ながらいい案!」
しかし、わたしは参考書とノート、筆記用具を部屋をまたも音を立てず忍者の気持ちで入って持って行こうと戻るときに、この案って普通に
「あはは、短い野望だった。
年の差である壁は
今年で18才と今は17才。お兄ちゃんの年齢は27才で今年で28になる。ノートに17と27と書いていた今は勉強に集中出来なく。
「改めて数字にすると、すごい数字だよ。お兄ちゃんが言っていた壁って言葉なんとなく分かってきたかな・・・認めたくないけど」
年の数字にハート書いて入れてみるけど、これから先うまくいけるのか不安で押し潰れそうになる。
よく耳にする初恋は上手くいかないものと。
その意味は理解しているようで、わたしは理解していない。
(お兄ちゃんは小説家になろうと頑張っているから、わたし達の学校や流行なんて真剣に訊くけど、もしそれが無かったらもっと
早い段階で別れていたのかな)
それだと別れているみたいだけど違った。まだ、恋人にもなっていない相思相愛な関係だから。
お互いが好きだと知っている恋人ではないのも変な話だと、つい声にして笑ってしまう。
けど、早く答えを求めようとすると勘違いじゃないかお兄ちゃんは思うかもしれない。
「マイナス思考はそこまでにして。お兄ちゃんとデートプランと告白セリフです!」
毎日と自分に与えている課題の告白。月は綺麗ですねも、さり気なく言いたいですね。
「思い浮かぶ限り書きましょう」
勉強ノートが、今後の恋愛になど
スラスラと書いていく。
さり気なく手を繋ぐ事や、好意を隠さず抱きつくとか、趣味の話で盛り上がるとか、肩に顔を乗せる。
(手を繋いで趣味の話題で花を咲かすのって真奈で、大好きだと言わんばかりに抱きついたり肩に顔を乗せるのは比翼が多いよね。
わたしどれも苦手なものばかりだよ)
前は抱きついたり手を繋いだりもしたけど、若気の至りと言うか。
もう好きすぎて勇気が足りない。
お兄ちゃんの反応が、本当にドキドキしているからって戸惑うんだよね。よく、カップルはそれを平然と出来るものですよ。
わたしは恥ずかしくて灰になりそうなんだから。
「そ、それなら
親友の
も、もしかしたら、お兄ちゃんは
罵られて喜ぶなら努力しないといけないかもしれませんね。
わたしは、そのあと罵り言葉を
朝の勉強タイムを終えて次は寝間着を替えです。寝間着に別の寝間着なんていう分からない行動するのは、お兄ちゃんに見てもらうためです。たとえベランダの
姿見を全体を見ていく。
「うん!この
パジャマ動物を決めて部屋に入ります。わたきは比翼を見る。
お姉ちゃん少し
カーテンを開けて、わたしはベランダに出る。カーテンを閉めていないお兄ちゃんの寝顔を見ようとしたが前のベランダに立つ、お兄ちゃん。
「あっ、ようやく来たね。
おはよう
「うん・・・おはよう、お兄ちゃん。
えーと起きるのを早いけど大丈夫?」
えぇっーーー!?お兄ちゃんが、起きていたよ。隣家に住む
いつもは!わたしが先に起きるのに逆のパターンでやられるなんて。勉強や着着替えでロスしたか。
「それ、冬雅にだけは言われたくないかな。いくら受験生だからって睡眠時間を減らすと集中力が欠いて、いざ時に力が発揮しないよ」
好きに伸びて放置した髪。
かなりのインドアを語る
「えへへ、ご心配ありがとう。
お兄ちゃん大好き!」
ネガティブな思考など一気に霧散する。お兄ちゃんの顔を見ると
元気になれるし今日も当たり前のように話せる事が幸せすぎる。
我慢できずに大好きと言いました。まるで、幼い気持ちを回帰したような気分です。
「ああ、ありがとう冬雅・・・
その嬉しいよ」
お兄ちゃん恥らってかわいい。
「うん。それなら、もっと言うね。お兄ちゃん世界一、ううん宇宙一、もとい異世界一に大好き!」
「わ、分かったから。静かに冬雅」
「はっ!えへへ、つい」
暴走してしまいましたね。最近で観たウイングガンダムゼロの未来を予測させるゼロシステムみたいに暴走しました。うん、ちょっと違いますね自分で気づきツッコミスタイルです。
「ハァー、それじゃあ待っているよ冬雅」
「うん、お兄ちゃん」
わたしは、振り返ると比翼が上体だけ上げて傍観していたのです。
「えっ?比翼お、起きていたの」
「だって、あんなに叫んでいたら起きるよ冬雅おねえちゃん」
「あっはは」
苦笑するしかありませんでした。
比翼の髪を
「冬雅おねえちゃんは、どうして白い下着が多いんですか?」
「ふぇ!?えーと・・・・・それはね」
去年の告白したばかりのわたしが、お兄ちゃんとデートしていたときに下着売り場でドキマギさせようと考えていました。今は、絶対に出来ない特にお互い。
そのときに、お兄ちゃんが好きな色が白と発覚したのです。
自然と純白なショールとかなど高い物も買いましたけど見せる機会が絶対にないと気づきましたね。
そ、そんな事よりも上手い逸し方をしないとです。
「わたしの好きな色だからかな?」
「それ、疑問系って奴だよね。
冬雅おねえちゃんの事だから
おにいちゃんの好きな色だから?」
「ど、どうして分かったの!?」
も、もしかしてニュータイプでしょうか。もし、ニュータイプがいても不思議ではないかもしれません。真奈がその可能性が高い。
「ただの直感。冬雅おねえちゃん分かりすぎ」
「うっ!」
比翼はわたしより2つ下の14才なのにお姉ちゃんらしく振舞えない。言い訳も通じず、お兄ちゃんの家に着きました。いえ、すでに着いていたが正しいですね。
止まった足を前に踏み出してインターホンを押します。お兄ちゃんがやって来て家に上がり居間に入る。朝食は出来ていて定位置に座ります。向かい席は、お兄ちゃん。
そしてお兄ちゃんの左に座るのは比翼。羨ましい。
「おにいちゃん白い下着が好きなの?」
「えっ?急にどうしたの」
「きゃーー!やだ、ダメだから比翼」
そろそろ行かないといけない時間表示に迫る。
「冬雅、今日のお弁当」
「あいふ弁当!」
お兄ちゃんが、わたしのために
「冬雅おねえちゃん。香音おねえちゃんと一緒に来てほしい!」
「了解、比翼・・・たぶん必ず来ると思う」
真奈のストーキングする羽柴さん。ちょっと苦手意識はあるけど良い人だから比翼に
懐いたんだよね。けどストーキングは絶対にダメだよ。
「冬雅、気をつけて行ってね」
「うん、ありがとうお兄ちゃん。
あ、あとねぇ・・・わたしが大人になるまで告白の返事を待つと言ったけど、今からでも恋人になりたいよ!」
「えっ!?」
「ずっと大好きだよ。
行ってきます!」
限界でした。わたしは脱兎のごとく速度で家を出て行きました。
顔が熱いのは暖かい風を乗せて吹くのが原因か、玉砕覚悟で言った告白ような言葉なのか。
分かりきっているけど、原因が複数にでもしないと恥ずかし過ぎて溶けて消えそう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます