第6話 5、3人の処女

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 川本五郎がテラスに戻ると横沢菜々と滝沢鮎子と半円形に配置されたテーブルの上のコーヒーカップをワゴンの棚に乗せていた。

大沢明子はワゴンに掛けてあった濡れ布巾でテーブルの表面を拭いていた。

「あっ、ありがとう。でももう片付けなくてもいいよ。順番は決まったのかい。」

「決まったわ。へへっ、私が最初になっちゃった。五郎さんの童貞のおまけ付き。次が滝沢さんで次が大沢さんよ。でも無理して今日3人でなくてもいいのよ。」

横沢菜々が言った。

 「心配してくれてありがとう。僕にとっても初めてのことなので自信はないよ。そうなったら後日にしてくれって哀願することにするよ。このテラスは父が研究者を招待して歓迎会を開くために建てたものだ。だからこの家には客間が6室もある。小さい部屋だけどそれぞれの室にはビジネスホテルのような小さなバスと洗面所とトイレが付いている。もちろんカバーの掛かったベッドやクリーニング店で封をされたバスローブやバスタオルが引き出しに入っている。洗濯したのはだいぶ前の物だがね。君たちは客間で僕が入ってくるのを待っていてほしい。昔の妻問婚(つまどいこん)みたいだな。僕はシャンパンの入った小さなカップと造花のバラを持って部屋に入ってゆく。後はどうするのか僕にはよく分からない。それでいいかい。」

 「私はそれでいいわ。」

横沢奈々が言った。

滝沢鮎子と大沢明子も首を縦にうなずいた。

「心配なのは妊娠だ。それは避けなければならない。それで恥ずかしいことを聞くのだが生理がいつだったか教えてくれないかい。横沢さんはいつだった。」

「昨日終わったわ。」

「OK。それなら絶対に妊娠しない。滝沢さんはいつだった。」

「正常なら明日から始まるわ。」

「OK。それなら大丈夫だ。大沢さんはいつだった。」

「ごめん。終わったのは2週間前よ。」

「分かった。大沢さんにはコンドームを付けなければならないけどそれでいいかい。」

「いいわ。その方が安心よ。」

 「了解。これから客間に案内する。僕はシャワーを浴びてから行くから横沢さんのところには30分ほど後に行くことになる。申し訳ないけど滝沢さんのところには1時間後で大沢さんのところには1時間半後に行くことになる。部屋には庭に面した窓があるから庭を見たり部屋のテレビでも見たりして待っていてほしい。僕はバスローブを着て裸で行く。皆は好きな格好で僕を待っていてくれ。その服装のままでもいいし、バスローブを着ていてもいいし、バスタオルだけでもいい。部屋はカーテンを閉じて明かりを消せば完全ではないが暗くなる。何か今からドキドキするよ。」

そう言ってから川本五郎は3人の女生徒を母屋の2階の客間に導き、一つおきの客間を指定した。

 30分後、川本五郎は横沢奈々の部屋のドアを2回ノックした。


詳細省略


 川本五郎は横沢奈々の体から離れ、ベッドを降り、バスローブを着てから横沢奈々の足元の毛布を引き上げて掛けてやった。

もちろん横沢奈々の白い乳房と柔らかそうな恥毛を心に留めながら毛布を掛けた。

「そろそろ時間だから僕は行くよ。横沢さんはこの部屋で1時間半ほど待っていてくれ。」

「了解。思い出を反芻して楽しんでいるわ。」

五郎はドアを開けて出て行った。

 川本五郎は隣の部屋に入り、シャワーを取ってバスローブを着、用意してあったシャンパンと模造の白バラを持ってドアを開け、隣の滝沢鮎子のいる部屋のドアを2回ノックした。

中から「どうぞ」の答えがあって、五郎は部屋に入った。

滝沢鮎子はねずみ色のバスローブを着て化粧台の前に立っていた。

 「待ったかい。」

「期待して待つことは苦にならないわ。横沢さんとはうまくいったの。」

「そう思う。痛くなかったと言っていたから。」

「そう、そのお酒を飲んでいい。」

「もちろん」と言って川本五郎はシャンパングラスを差し出し、模造の白バラを化粧台の上に置いた。

化粧台には滝沢鮎子の洋服が畳んで置かれていた。

滝沢鮎子はシャンパン酒を一気に飲んでグラスを化粧台の上に置いて言った。

 「川本君。お願いがあるのだけど、キスから始めてくれない。みんなにしてやったような熱いキス。」

川本五郎は「いいよ」と言って滝沢鮎子の体を引き寄せ、頭を少し横にして鮎子の顔を近づけて唇を合わせた。

滝沢鮎子の唇はシャンパンの味がした。


詳細省略


 川本五郎はバスローブを着てベッドの毛布を滝沢鮎子に優しく掛けてから言った。

「滝沢さん、そろそろ時間だ。行かなければならない。滝沢さんはここで1時間ほど待っていてほしい。」

「分かったわ。ほんとに気持ちがよかったわ。ありがとうね、五郎君。」

「僕も気持ちが良かった。滝沢さんの体はもう大人だね。」

そう言って川本五郎は部屋を出て行った。

 川本五郎はシャワーを取ってからシャンパングラスとピンクのバラを持って大沢明子の部屋のドアを2回ノックした。

中から「どうぞいらっして」の答えがあって、五郎は部屋に入った。

大沢明子は赤いバスローブを着て部屋の奥の窓のそばに立っていた。

化粧台の上には大沢明子の洋服が畳まれてあった。

 「待たせたね、大沢さん。」

「ドキドキしながら待っていたわ。二人とはうまくいったの。」

「僕はそう思っている。」

「この部屋は女性用の客間ね。香水が置いてあったんで少し使わせてもらったわ。芳香は人生の快楽をますのよ。」

「それで赤いバスローブなんだ。知らなかった。今気がついたのだけど、横沢さんと滝沢さんの体は違う匂いをしていたな。大沢さんはこの部屋の香水の匂いだ。」

「この部屋に入ったら私を思い出してね。」

 「了解。シャンパンを飲むかい。」

「いただくわ。」

そう言って大沢明子はシャンパングラスのシャンパンを飲み干した。

「川本君、お願いがあるのだけど、いいかな。」

「なんだい。」

「私、このバスローブの下にはブラジャーとパンティーの格好をしているの。映画のように最初に私を抱きしめてからバスローブを床に落とし、そのまま私を抱えてベッドに運んでくれない。ベッドでブラジャーとパンティーを外してほしいの。」

「分かった。試みてみる。」


詳細省略


大成果だった。

 「大沢、いまから30分後に迎えにいく。僕はシャワーを取って着替えなくてはならない。それでいいかい。」

「もちろん、それでいいわ。楽しい想い出ができた。私ってセックスで気を失うのね。ありがとう、五郎さん。」

「どういたしまして、ぼくも楽しかった。」

そう言って川間と五郎は大沢の部屋を出て行った。

 30分後に着替えを終えた川本五郎は横沢奈々、滝沢鮎子、大沢明子の部屋に行き階下に導いてから言った。

「これでバレンタインチョコレートのお返しは完了しました。ご満足いただけましたでしょうか。」

「もちろんよ。ありがとう、素敵だった。ずっと好きよ。」

横沢奈々が言った。

「私も大満足。大好きよ、五郎さん。」

滝沢鮎子が言った。

「私はありがたかった。私の自慢よ。」

大沢明子が言った。

「僕も3人の美女の処女を奪わせてもらって大満足です。ありがとう。」

 川本五郎は3人の女生徒を門まで見送った。

3人の女生徒は坂を下りながら何やら色々と話し合っていた。

互いの自慢話をしていたのかもしれなかった。

3人の元処女のお土産は赤と白とピンクの模造のバラだった。

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