殺人という銃とその反動それによる世界の崩壊

Kilil Rosens

第1話 記憶

あれは、いつだったろうか?人を殺し、人殺しと言われ、親に捨てられ、社会に捨てられたのは、いつだったろうか?



「夢か」、、、もう随分前だっけ、、、9歳の時に、母を守るためにナイフをとった。

そして刺した、その時始めて鮮血の鮮やかな色を知った、いや、色なんかじゃなく[快楽]だ。鮮血を見るたびに鮮明に思い出す。母を襲った父の絶叫、母の絶望した目を今でも最高の[おかず]として思い出す。ちなみにだが性的にでは無い。

殺人者としての衝動を抑えるために、だ。

だって、今、僕の隣には何も知らない彼女が裸で寝ている。僕が快楽殺人者とは知らずに可愛い寝顔を布団から覗かせている。彼女だけが僕の支えだった、9歳の時、人殺しと言われ始め周りが疎外していたにもかわらずに、彼女は僕に声をかけてくれた、そして今年になって二人で暮らし始めた今僕らは、17歳だ。もう8年の付き合いか、、、

にしても、昨日彼女と[やる]前に[殺った]奴はどうなったろうか?

パンツとズボンを履き、Tシャツを着て、適当なものを羽織る。そして僕は三十八人目の殺人現場を見にドアを開けて出掛けて行った。



外の春の陽気が暖かい。



Kilil





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