[3] 小学校・算数(+−×÷)
いよいよ、数としての数字の本領発揮!
「1+1=2」が理解できないまま 先生からの「いいですか(わかりましたか)?」の確認に皆んなに合わせて「はーい!」と返事してしまうケースがあるそうです。そして、どんどん授業についていけなくなり、苦手どころか避けるようになり嫌いになる。
最初が肝心なんです。
「1+1=2」が解らない子は、「左の皿にリンゴが1個あります。右の皿にもリンゴが1個あります。合わせていくつ?」というのも理解できてないとか…。
それって多分、「1個」というのをゼッケンのように固有の表現(表面的)に捉えている。数としての解釈じゃ無い為、「同じ皿に乗せても、1個のリンゴと、1個のリンゴ」から離れてないんだと思います。
数はゼッケン(呼び名)じゃないんです。
この思考の壁が取れないと、算数には踏み出せません。
(玉入れなど題材に数の認識をしっかり付けましょう)
イメージしてください。
2つのプラスチック定規を用意します。便利上、2つの定規をそれぞれA定規、B定規と呼びます。
目盛同士を向かい合わせにします。
足し算ならAもBも、左側がゼロになるように置きます。
引き算ならAを左側がゼロに、Bを右側がゼロになるようにします。
A+Bが、6+7としたら、(左から数えるようにしている)BのゼロをAの6に合わせ、Bの7の位置がAの何にあるかで分かります
引き算で例えば A-Bが、12-8としたら、(右から数えるようにしている)BのゼロをAの12に合わせ、Bの8の位置がAの何にあるかで分かります。
足し算と引き算は、線状のものなんです。
掛け算は、掛ける(×)一つで面積(つまり平面、二次元)、二つで体積(つまり立体、三次元)、三つで… どんどん次元が増えます。サイエンスです。
例えば、
おまんじゅうが
(一次元)縦に4個
(二次元)横に3個
入る箱があり
ある工場では、1日に
(三次元)30箱作ることが出来ます。
さてこの工場で
(四次元)6日間で作られたおまんじゅうは全部で何個?
…なんてね。
まぁまずは、オセロやミニ囲碁など同じ形のコマ(碁石)を四角く並べて縦個数と横個数と全個数の関係をイメージ出来るようにしよう。
割り算の時
「オセロのコマを60個使い 四角く並べた時、
横が2個(又は 3個、4個、5個、6個)だつた時縦の個数は何個になるでしょう?」
なんてね。
クラスの座席や集会の時の人の整列なんかとイメージを重ねてみたり。
……
この頃の
掛け算は、足し算の繰り返しでも導けて、
割り算は、引き算の繰り返しでも導けます。
また、掛け算は九九の暗記、暗唱で頭に叩き込めもしますね。
九九は、表にして見ると分かるように「掛けられる数」と「掛ける数」が逆になっても答えが一緒です。同数の辺りまで分かればあとは逆に読み替えても答えが導けます。
が、先に述べたように、
定規を使ったり、オセロのコマを使ったり、
道具を使ってのイメージ育成(?)もプラスになります。
算数は、イメージが大事です。
算数の問題(?)でたまに、積み上げた箱の数や、サイコロの展開問題が出るのも、空間認識、イメージの養いに繋がるからだと思われます。
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