べつルート

べつルート

私はしばらくして福山家をあとにした


私はりーと連絡をとるようになった

りーは、マキ兄を見てみたいと

言ったので写メを送ったら

(後にマキ兄とりーは仲良くなり

 連絡を取り合う仲になる)





[どんだけ似てるんだよ…

ずっとウイッグ付けてた方がいいって

可愛いのにもったいないって…

真樹も可愛いになっちゃうんじゃ…

うわぁ何か変な感じだな…

でも美由は本当可愛いと思うよ]


ってた何か照れちゃうわ(ポッ)


「りーって本当に彼女いるのかな

 …気になってきたよ…」


そう思ってメールしてみた


〔りーってさ…彼女っているの?

 言いたくなかったら

 言わなくていいよ

          美由〕


送ったが直ぐには返ってこなかった


翌日に返事がきた


〔あ…えっといると

 言えばいるかもしれない…

 でも俺美由好きだし。

 愛してるぜ

          李巳兎〕


「なっ…りーのバカ…

 期待しちゃうじゃない…」


そんなメールや電話を

繰り返してるうちに私は完璧に

りーにのめり込んでた

りーからのメールや電話が嬉しくて

仕方なかったけどその反面辛かった


だから距離を少しとろうと思った

私からは電話もメールもしなかった

次第に連絡を取り合うことがなくなった私達


1ヶ月ぐらい経ったころ私は寂しくなった


だから自分から連絡した

でも何の反応もなかった

それから時々連絡しても反応してくれなかった

私は落ち込んだ…死にたくなった

そして私は禁断行為をしてしまった


(ここから真樹視点)


「もしもし…りしと兄…

 美由が…入院した…美由壊れてしまった…

 目…覚まさないんだ…

 なぁどうしてだろうか…りしと兄…」


俺は真っ先にりしと兄に

連絡した…間違ってるとわかっていても


『どういうことだよ?

 真樹…昨日普通に連絡してきて

 留守電にメッセージ

 入れてきてたんだぞ!!

 美由…ってゴメン…俺のせいだ…』


「起きてしまったことは仕方がない…

 だからお願いがある…りしと兄…

 一週間以内に美由は絶対

 目覚めるハズだから…

 美由がもし…元に戻ったら

 連絡してやってくれないか…

 一度キリでもいいから…それじゃ」


『…わかった』


そして俺達は電話を切った


俺はある賭けにでた

コレは一度キリしか使えない方法

そして俺は実行した…

美由に元に戻って欲しいから…


"美由…美由…"


"誰? 私を呼ぶのは…"


"美由…真樹だ…一度しか言わないからな…"


"えっ…ちょっと待ってってマキ兄…"


"目を醒まして俺を一週間以内にみつけだせ…俺がチャンスを作ってやる。絶対無駄にするなよ? チャンスは一度キリだからな…"


"どういうこと?"


"一週間以内にみつけだせなかったら俺は消える…双子として存在しなない…そして美由はりしと兄の存在を忘れてしまう"


"そんな…嫌だよ…マキ兄もりーも…"



"だったら早く目覚めて

俺を見つけてマキ兄って

いつもみたいに呼べ…言っておく!

一週間の間俺の存在は

誰も覚えてないからな…

(りしと兄以外)ちゃんと自力で探せよ…

じゃな始める"


そして俺は姿を消した


(ここから再び美由視点)


パチッ


「ゆ…夢…ここどこ…」


「美由…目覚めた…ここ病院よ?

 お姉ちゃんのこと解る?」


「病院? お姉ちゃんどうして私は…

 痛い…あぁやってしまったのね…」


「お姉ちゃん…先生呼んでくるから

 大人しくしてなよ?

 お母さんもお父さんももう来るから」


そして姉さんは呼びに行った


「珍しい…父が来るなんて…

 あれでも他に誰か居たような…

 大切な…思い出せない…

 というかそんな人いたのかな?

  …(ズキン)頭痛くなった…

 今は考えないでおこうと」


コンコン


「はい」


「小山さん目を覚まされたのなら

 もう安心ですね。

 ですが一週間は入院して

 いただきますからね。」


何かあったら呼んでください そう言って病室を後にする先生


「一週間…それはダメだよ…

 一週間以内に探さなきゃ…

 って何をだろう…わからない…」



ガヤガヤ



外がやたら騒がしくなった…

この声…母さんと父だ


『お前がちゃんと育ってないから自殺はかったんだろ?』

『私のせいだと言うの? ろくに帰って来ないで女と生活してる人に言える…』


ガラッ


『ちょっとお母さんも

 お父さんももう帰って

 そいうことしか言わないんなら来ないで』


姉さんが止めに行き父は離婚してやるって言い残し消えて行った

母はとりあえず病室に入ってきた


「美由…ゴメンね…

 いつもほったらかして…

 忙しいからって直ぐ

 手伝ってって甘えてるし…」


私は目を閉じ首を振った


「ゴメン…辛かったよね…

 気づいてあげれなくてゴメンね…美由」


「母さんが謝るのはおかしいよ…

 だってコレは私の問題だから…

 一週間入院してなきゃいけないんだけど…  手伝ってあげれなくてゴメン…母さん」


母さんは泣き崩れた

姉さんは泣き崩れた母を病室から連れ出し外に出た…

きっと私に気を使ってるのかもしれない


眠くなってきたな…ちょっと寝よう


(ここからちょっと李巳兎視点)


「美由が…入院してしまった…

 俺のせいだよな…

 ても俺は会いに行けないし…

 何もしてやれない…

 真樹と約束してしまったし…」


そう俺は約束したのだ


電話切った後真樹がメールしてきた


〔訳あって俺は姿、存在自体

 一週間消える。でも、

 りしと兄は覚えてるんだけどな…

 で、一週間以内に美由はきっと

 俺を探すと思う。

 だから病院抜け出すことになると

 思うけどりしと兄は絶対捜すなよ?

 一週間以内に美由に

 会われると困るから。

 何か聞かれても知らないって

 言っておいて…

 りしと兄には少し責任を

 とってもらうから

           真樹〕


「責任ってどうとれって言うんだよ…

 でも今は何もしてやれない…

 だから真樹の言うとおりに…」



俺は ただ一言


〔わかった

     李巳兎〕


とだけ返事をした

でも俺はわかってなかった…

自分で思うよりずっと

美由を気にしていたことを…


(ここから再び美由視点)


変わり映えの無い日が3日続いた

でもずっと気になってるの…


「私は何を忘れてるの…

 何を捜さないとダメ何だろ…」


私はわからないけど動かなきゃいけないって思ったら体が動いてた

私は走りだした


4日くらいついやして…

見つけに行ったのだ…大切な…大好きな…


私は病院抜け出して突っ走った

みんなに迷惑かかるって、

わかっていながら…

でも見つけにいかなきゃ

ならなかっただって大切な人なのだから…


でも思い出せなくて3日

くらいたってしまった…

わからない…もう諦めて大人しく怒られに…


[諦めてしまうのか?

何もしてないのに、

諦めたら終わりなんだぜ?

でもガムシャラにしても

うまくいかないものだ…

だから一呼吸して目的を思いだせ。

そしたら何見えてくるはずだぜ?

何事も初めの気持ちだろ? …多分]


「えっ…何だろ…聞き覚えのある

 言葉たちだった…誰の言葉だっけ…

 えっとユキお兄ちゃん?

 いや違う七瀬先輩? それも違う…

 じゃ誰なんだろう…大切な…

 とってもみじかな存在…あ…

 私何で忘れてたんだろ…

 こんなにも大切でみじかで大好きな…」


私はまた走り出した

もう諦めて帰ろうなんて思わない

きっと見つけるんだから


私は走るのをやめ叫んだ


「マキ兄ー!!」


「遅いぞ! やあ美由間に合ったな」


「マキ兄…ゴメン…私…」


泣き出した私

マキ兄は黙って抱きしめてくれた


「少しは落ち着いたか?

 しかし何でここ何だか…」


「だってここは…マキ兄の

 大好きな場所じゃなかったけ?」


ここ…小さい頃よく遊んだ海

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お兄ちゃん2 まきもの @fkm

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