第3話
キスしながらユキお兄ちゃんは、
私に胸に触れようとして…
ちょうどマキ兄が帰って来たので
(当時は同じ部屋だったから)
私は我に返り慌てた…
そしてユキお兄ちゃんはやめてくれた
~回想終
付き合ってないのにキスしたから…
何か隠しておきたい。軽蔑されたくないし…
でも今は、違うのだから気にする必要はないのだろうけれど…
何かやっぱり後ろめたい気持ちでいっぱい
数週間後
七瀬先輩と柚利仔が遊びに来た。
柚利仔は何故か
マキ兄を連れてどこかに出かけてしまった
何故、今二人きりにするのよ(泣)
嬉しいけれど…気まずいよ
七瀬先輩は、たわいもない話をふってくるが、緊張し過ぎて上手く喋れない私…
誰か助けてよ(泣)
そして沈黙になった
何か喋んなきゃだよ…苦しいかも
ええい何でもいい話題、話題と…
「あの…七瀬先輩…好きです…」
ぬぁ…
「えっ…」
「あの…えっと…その…
ああもういい…私
七瀬先輩が好きなんです。
気づいたら気になって
いろいろ知りたいって思って…」
「それから…」
いっぺんに喋る私
七瀬先輩はポカンとしてる
「ちょ…ちょっと待って
小山さん? 俺のこと好きって?」
「好きです。どうしょうもなく
気になってしまうんです」
「あ…えっと…俺…小山さんのことは、
親戚とか柚利仔の
友達とかにしかみれない…
でも好きって言ってくれたのは
嬉しいけれど…ゴメン」
「そうですか…振られるの
覚悟で言ったのでいいんです。
ありがとうございます。七瀬先輩」
「あの…えっと…
これから用事あるから帰るな…
柚利仔にはそう伝えといて」
頷く私
七瀬先輩は帰って行った
「言えてスッキリかも…しれない」
その直後に柚利仔達は帰って来た。
七瀬先輩は帰って行ったと柚利仔に告げた
そしたら柚利仔も用事あるから帰るって言って帰って行った
マキ兄は何だったんだいったいって呟いてた
それからしばらく七瀬先輩とは
ぎこちない感じだったけど今はわりと…
普通に戻ったと思う
それから後にビビって来たのだ何もかも忘れてしまうくらいに…
ゴタゴタした日々は過ぎ
穏やかな日々
今日はフクちゃんの家に遊びに来た
何でも兄が美由ちゃんに会ってみたいって言ってるって言われたからだ
フクちゃんのお兄さんは大学生でしかも県外にいるって言ってたんだけど家に用事ができたらしく帰省して来るらしくついでに会って戻りたいと言っていたらしい
とにかく私を見てみたいのだと
私もお兄さんに興味あったから即OKをだした。楽しみだな
「莉菜乃? 今いい?」
「いいよお兄ちゃん。
美由ちゃんも来てくれてるよ」
「はっ初めまして小山美由です。」
「プッ…あ。ゴメン。
初めまして莉菜乃の兄の福山李巳兎です」
てか笑われた…
「お兄ちゃん…いきなり笑うの失礼だよ」
「だからゴメン。
ってば…美由って呼んでいい?
俺のことは名前で呼んでくれていいから」
「はい…じゃ李巳兎さんで」
「それはやだな」
何だよそれ
「じゃ…りー」
「それならいい」
「何かイメージと違うね?
美由ってこうもっと髪長くて…」
へぇ? 髪…
「あ。そう言われたら何時もと
違うかも美由ちゃん」
「…あ。しまった忘れてた…
どうしょう…でも珍しく
絡まれなかったな…はいいとして…」
キョトンとしてる二人
「えっとですね…私には兄がいまして…
双子なんですが…」
真樹って言うのですけどね?
マキ兄に憧れて髪短めにしたのだけど…
やたらと似過ぎて間違えられやすいので
マキ兄にウイッグを付けとけって
言われてるの…でも今日は
忘れてて付けてないんです」
「えっ? そんなに胸あるのに?」
「ぬぁ…もう何で…
ヘンタイバカウウッ…
気にしてるのに…」
そう私は胸がないわけでもないけど
大き過ぎってわけではないけど…
よく大きいと言われる
「ヘンタイって酷いな美由」
「見るとこがヤラシイわよお兄ちゃん」
「そんな莉菜乃まで…俺は普通だし」
「りーのバカ(ウルウル)」
「のぁ…(ヤバッ)あのさ莉菜乃…
美由に俺の連絡先教えといて…」
そう言って出て行く李巳兎
福山李巳兎さん…大学生22歳 健全な男子(笑)県外の大学に通ってるため家にいない
ユキお兄ちゃんっぽいけど
似てないかも何か隠してるって感じ
「ってことなんでメールで送っておくわね」
嬉しくてコクコク頷いた
「りーって可愛いね」
ふふふ メガネ男子だし
「可愛いのか?」
「可愛いじゃない小柄で…
あ。でももう少し肉付きよくていいかも」
「美由ちゃん? お兄ちゃんのこと
気に入ったの?」
コクコク頷いた
「でもお兄ちゃんは…
彼女っぽいのいたと思う…」
ショボンとする
でも何故か今はそれでもいいと思った
私はしばらくして福山家をあとにした
私はりーと連絡をとるようになった
りーは、マキ兄を見てみたいと言ったので写メを送ったら
[どんだけ似てるんだよ…
ずっとウイッグ付けてた方が
いいって可愛いのに
もったいないって…
真樹も可愛いになっちゃうんじゃ…
うわぁ何か変な感じだな…
でも美由は本当可愛いと思うよ]
ってた何か照れちゃうわ(ポッ)
「りーって本当に彼女
いるのかな…
気になってきたよ…」
そう思ってメールしてみた
〔りーってさ…彼女っているの?
言いたくなかったら
言わなくていいよ
美由〕
送ったが直ぐには返ってこなかった
翌日に返事がきた
〔あ…えっといると言えば
いるかもしれない…
でも俺美由好きだし。
愛してるぜ
李巳兎〕
「なっ…りーのバカ…
期待しちゃうじゃない…」
そんなメールや電話を繰り返してるうちに私は完璧にりーにのめり込んでた
りーからのメールや電話が嬉しくて仕方なかったけどその反面辛かった
だから距離を少しとろうと思った
私からは電話もメールもしなかった
次第に連絡を取り合うことがなくなった私達
1ヶ月ぐらい経ったころ私は寂しくなった
だから自分から連絡した
でも何の反応もなかった
それから時々連絡しても
反応してくれなかった
私は落ち込んだ…死にたくなった
そして私は自虐に走る
(ここから真樹視点)
「さて、りしと兄
美由が壊れてしまったよ
元の先輩のお兄さんに
戻して欲しい?
美由もりしと兄も彼女も
傷つかないかたちに」
りしと兄は迷う事なく返事してきた
代償を払ってなかったことにする
その代償は美由がこの世界の
真樹の存在を忘れること
この世界のありとあらゆる人が
小山真樹を忘れること
『どういうことだよ?
真樹…昨日普通に連絡してきて
留守電にメッセージ
入れてきてたんだぞ!!
美由…ってゴメン…俺のせいだ…
だからせめて…』
「起きてしまったことは
仕方がない…けど自分の保身が強いな
人間だからなりしと兄は
俺はもういないから
だからお願いがある…
りしと兄…一週間以内に
美由は絶対目覚めるハズだから…
その間ユキ兄と旅行に
行ってくれないか
全ての後処理する間」
『…わかった』
そして俺達はやりとりをやめた
俺はある賭けにでた
コレは一度キリしか使えない方法
そして俺は実行した
きっと怒られるだろう
でも美由に元に戻って欲しいから…
"美由…美由…"
"誰? 私を呼ぶのは…"
"美由…真樹だ…一度しか言わないからな…"
"えっ…ちょっと待ってってマキ兄…"
"目を醒まして俺を一週間以内にみつけだせ…俺がチャンスを作ってやる。絶対無駄にするなよ? チャンスは一度キリだからな…"
"どういうこと?"
"一週間以内にみつけだせなかったら
俺は消える…双子として存在しなない
…そして美由も"
"マキ兄といなくなれるの?
じゃあ目覚めたくないよ
マキ兄が居ないとダメなの"
"ごめん嘘だ
俺を見つけても もう俺には会えない
触れられない 美由を守る為に俺は
“やだやめて”
遮るように叫んでた
それでも俺は見つけてくれるって信じて
姿を消した
(ここから再び美由視点)
パチッ
「ゆ…夢…ここどこ…」
「美由…目覚めた…
ここ病院よ?
お姉ちゃんのこと解る?」
「病院? お姉ちゃんどうして
私は…痛い…あぁやってしまったのね…」
「お姉ちゃん…先生呼んでくるから
大人しくしてなよ?
お母さんもお父さんももう来るから」
そして姉さんは医師を呼びに行った
「珍しい…父が来るなんて…あれでも他に誰か居たような…大切な…思い出せない…というかそんな人いたのかな? …(ズキン)頭痛くなった…今は考えないでおこうと」
コンコン
「はい」
「小山さん目を覚まされたのなら
もう安心ですね。ですが
一週間は入院していただきますからね。」
何かあったら呼んでください
そう言って病室を後にする先生
「一週間…それはダメだよ…
一週間以内に探さなきゃ…って
何をだろう…わからない…」
ガヤガヤ
外がやたら騒がしくなった…
この声…母さんと父だ
『お前がちゃんと育ってないから
自殺はかったんだろ?』
『私のせいだと言うの?
ろくに帰って来ないで
女と生活してる人に言える…』
ガラッ
『ちょっとお母さんも
お父さんももう帰って
そいうことしか言わないんなら
来ないで』
姉さんが止めに行き
父は離婚してやるって
言い残し消えて行った
母はとりあえず病室に入ってきた
「美由…ゴメンね…
いつもほったらかして…
忙しいからって直ぐ
手伝ってって甘えてるし…」
私は目を閉じ首を振った
「ゴメン…辛かったよね…
気づいてあげれなくてゴメンね…美由」
「母さんが謝るのはおかしいよ…
だってコレは私の問題だから…
一週間入院して
なきゃいけないんだけど…
手伝ってあげれなくて
ゴメン…母さん」
母さんは泣き崩れた
姉さんは泣き崩れた母を
病室から連れ出し外に出た…
きっと私に気を使ってるのかもしれない
眠くなってきたな…ちょっと寝よう
(ここからちょっと李巳兎視点)
「美由が…入院してしまった…
俺のせいだよな…ても
俺は会いに行けないし…
何もしてやれない…
真樹と約束してしまったし…
そうだアイツに」
そう俺は約束したのだ
だから俺は、
「おいあの助けろ」
「まったく世話のやける親族だ」
全てを知った風の口調がむかついたが
今はすがるしかなかった
(ここから再び美由視点)
変わり映えの無い日が3日続いた
でもずっと気になってるの…
「私は何を忘れてるの…
何を捜さないとダメ何だろ…」
私はわからないけど
動かなきゃいけないって
思ったら体が動いてた
私は走りだした
4日くらいついやして…
見つけに行ったのだ…
大切な…大好きな…
私は病院抜け出して突っ走った
みんなに迷惑かかるって、
わかっていながら…
でも見つけにいかなきゃ
ならなかっただって
大切な人なのだから…
でも思い出せなくて3日くらい
たってしまった…わからない…
もう諦めて大人しく怒られに…
[諦めてしまうのか?
何もしてないのに、
諦めたら終わりなんだぜ?
でもガムシャラにしても
うまくいかないものだ…
だから一呼吸して目的を思いだせ。
そしたら何見えてくるはずだぜ?
何事も初めの気持ちだろ? …多分]
「えっ…何だろ…
聞き覚えのある言葉たちだった…
誰の言葉だっけ…えっと
ユキお兄ちゃん? いや違う
七瀬先輩? それも違う…
じゃ誰なんだろう…
大切な…とってもみじかな存在…
あ…私何で忘れてたんだろ…
こんなにも大切で
みじかで大好きな…」
私はまた走り出した
もう諦めて帰ろうなんて思わない
きっと見つけるんだから
私は走るのをやめ叫んだ
「マキ兄ー!!」
「遅いぞ! やあ美由間に合ったな」
「マキ兄…ゴメン…私…」
泣き出した私
マキ兄は黙って抱きしめてくれた
「少しは落ち着いたか?
しかし何でここ何だか…」
「だってここは…
マキ兄の大好きな場所じゃなかったけ?」
ここ…小さい頃よく遊んだ海
マキ兄の大好きな場所
マキ兄と最後の大切思い出の場所
「いやまあそうだけど…」
「ここでなら見つかる
気がしたの…あの言葉くれた
…所だから…(ボソッ)」
「えっ? 何」
「何でもない…よ…
マキ兄…私決めたの」
言わなくてもいいと
優しい笑顔を見せるマキ兄
だけど決めたのだから
「マキ兄…ありがとう
頑張るから」
「いつかきっとまた会える
だからちゃんと目覚めろ」
とても切ない気分のまま
言われた通り?誰に?
まあいいや
「まっ眩しい」
「お姉ちゃん…」
「母さん」
慌てて医者を呼びにいく二人
アレ?デジャブ?
「もう大丈夫そうですね
リハビリ頑張ったら退院できますから」
医者はそう告げ病室が出られた
母と姉は安堵してた
聞こえるか聞こえないの声で
「ありがとう。はなから諦めず
初心に戻って頑張ります」
そう呟いた
「お姉ちゃん…私は今高校生だよね?」
確認したくてたまらなかった
「高校生だよ。そして受験生だから
もう7月だから進路も決めないとね」
えっ?え⁈
「そうなんだ。進路は決まってるんだ
自分のカフェを経緯したい」
笑顔で言うと、姉は泣きそうに笑ってた
そして姉はこう告げた
「リハビリ頑張って早く退院しようね
彼氏さんが待っててくれてるからね」
姉は優しい口調で教えてくれた
私が高校一年の時にその男の子と知り合った
精神科に入退院を繰り返していたのにも
関わらず、安定するのを待ってくれるという言ってくれたらしい。
ちょうどその子は
高校受験を控えていたから、
同じ高校行けるように頑張るから、
お互い無理なく前に進もうって
そうこうしてる間に、私の体が弱り倒れ
三ヶ月も昏睡状態だった
奇跡が起きたのかってくらいに体調は安定して今に至るらしい
「名前がねというか
私あだ名しかわからないのだけど…」
『うさちゃん!!』
姉は驚き、無論私も驚いた
何故だか知ってるんだ。うさちゃんのこと
そのあと不思議ねっていいながら笑い合い
リハビリして体の筋力を
取り戻すトレーニングで毎日が終わる
頑張って筋力も戻り退院日が
三日後に決まって、姉から携帯をわたされ
彼氏と電話しておいでって
こそばゆい気持ちで電話して
お互いぎこちない会話して
また学校でねって話しした
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