第4話


この関係の始まりは、彼からのメッセージだった。


メッセージが来た時、私は昼のバイトを終え、夜のバイトに向かう時だった。



電車の中で、「夜でいいから会って欲しい」というメッセージを前にどう返信をするか悩んだ。




悩んだ結果、私の出した答えは

「会う」ことだった。




バイトの最寄駅を伝えると、彼は来た。

その日はバイトが忙しく、30分も経たずして私の終電の時間になり解散した。




大学外で会うのは2回目で、今ではもう何を話したか覚えてはいない。

覚えているのは、改札近くのフェンスにもたれ掛かり、外を眺めた事だけだ。




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この「会う」選択をした事が後々に大きく響くことになる。




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彼と私のおかしな関係 ジジ. @___Wist

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