恋愛タトゥー

@yohimasu-rei0511

第1話 妖しいレディー

俺は今猛烈恋愛真っ只中、

身長もそこそこで175㎝でルックスも普通だが俺の悪いところはつまらない男だ。

好きな女性がいてもアプローチの仕方がわからずただただ尽くして

一緒にいてもつまらない男と言われ

振られるパタンばかりで長続きしない。

そんなこと考えてる間も隣に並んで歩いてる

この女性は里子(さとこ)さんだ、

彼女は小柄でロングヘアーでいつもスカートでふわふわで上目遣い使う女の子だ、

この上目遣いが俺にはたまらなく

いつも心奪われる、情けない。

そんな沈黙している間にも駅のホームまで

きてしまった、今日はここでお別れだ。

名残惜しけど遅い時間まで女性をつれ回す訳にいかない、悪いところもうひとつ真面目すぎてつまらない。

「亮太(りょうた)くん今日はありがとね」

彼女はそう言って少し悲しそうに

俺に告げて歩いて行った。

俺の中でも彼女の悲しげな顔がひっかかりながらも彼女が帰っていく後ろ姿を見送っていた。

「あーダメダメ帰しちゃー」

といきなり俺の肩の上に両腕置きながら

言ってきた、

「わあー」と大袈裟に俺はびっくりした。

「だ、誰ですか?あなたは。」

「あ、私?」「妖精みたいなもん?」っと

茶化したように笑みを浮かべた

その妖精とかよく分からないことを言ってる女は俺の肩より低いがヒール履いてるせいか正確な身長は分からないがセミロングのボブスタイルに黒のロングワンピースを着ている。

「ねぇ今の彼女じゃなくてあなたの好きな人でしょー?」

「なんでわかるんですか?」

「ん?まあいいから今から私の言うとおりにしたら上手くいくわよ」とまた笑みを浮かべた。

「え?」

「今すぐ彼女を追いかけなさい、ご飯でもなんでもいいから早く!」

「え?、え」

と言いながら俺はその妖精とかよく分からない女に背中を強く押された。

半信半疑で俺は走って彼女がまだいるかも分からないその場所に追いかけた、

奇跡的に彼女は座って地下鉄がくるのを待っていた姿が見えた、

「里子さーん」って叫びながら走ると

里子さんは驚きながら立ち上がり

「どうしたの?亮太くん」

しどろもどろになっていると

また俺の肩に両腕置きながら女が

誘う口実の助言してくれた、

「あのもし良かったらなんですけどお腹空いてたらなんですけどご飯どうですか?」

緊張のあまりに自分で言ってて訳が分からなくなっていた、

そんな俺に里子さんは「はい」と微笑んでくれた。

「じゃあ行きましょうか」と駅を後にした。


今日は買い物だけの予定がご飯まで一緒に食べれるなんてあの妖精とかよく分からない女のお陰で里子さんとまた一緒に入れられるなんて、そういえばさっき里子さんの前にあの妖精とかよく分からない女が隣にいたのに里子さん無反応だったな。

と考え事していると里子さんが

「亮太くんこのお店にしよ」ってにこっと嬉しそうに笑いながら先にお店に入った瞬間

また俺の肩に両腕置きながら

「ああー彼女に任せっきりなんてスマートじゃないわね」と現れた

俺はもうびっくりもせずに

「ほっといてください」と言うと

「あれ、いいのかな?ここ彼女に払わせる気?あなたの財布の中7333円しか入ってなくって?」と笑みを浮かべながらカードらしきを俺にちらつかせた。

「細かっ、てかなんで知ってんですか、」

そのカードは今朝俺が置いてきたもうひとつの財布の中に入っているクレジットカードだった、なぜその妖精とかよく分からない女が持っているのか分からないと思った先に彼女が分かったように悟った

「このカードは今朝あなたが持って行かなかったカード、買い物だけの付き合いで終わらせるつもりだったんでしょ?」

「まあ、今日は買い物だけの付き合いって予定だったんで」

「あら買い物だけ付き合ってって言われたらデートってそういうものなの?今までもそうだったみたいね?」

「は?なんで、」

「うふふ」と笑みを浮かべた

「すみませんカード返して下さい」

「返してあげる変わりに今から言うことを誰にも言わないって私と約束してくれるかしら?」

「俺のですよ?」

「いいから今から言う約束必ず守って、

私の姿はあなた意外見えないから私のことは誰にも言わないこと、言ってしまうとあなたの恋、あ、いや、なんでもないわ」

「え?」

「とにかく私自身が見えるのはあなただけ秘密は守って、」

「わ、分かりました、てか妖精ってもっとふわふわした印象なんですけど」

「まずその固定観念叩きなおさないとね」

と俺に聞こえないように言っていたのは後にも先にも知ることはなかった。


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